THE BLOCKの15日報道によると、香港当局がビットコインとイーサリアムの現物ETFを承認しました。
イーサリアム現物ETFはまだ米国で承認されていませんが、今回の香港当局の判断が影響するかもしれません。
香港での動向は、ビットコインとイーサリアムの各市場にも好影響を与えているようです。
今回の報道について、詳しく見ていきましょう。
要点
香港で仮想通貨現物ETFが相次ぎ承認される
香港では、仮想通貨現物ETFの承認が相次ぎました。
ビットコインだけでなく、イーサリアムの現物ETFも承認対象に含まれています。
複数企業が規制当局に仮想通貨ETFを申請しており、香港当局が受け入れた形です。
もともと香港は、以前から仮想通貨ハブを目指していました。
上記の方向性もあり、香港は米国と違い、仮想通貨ETFへのオープンな姿勢がうかがえます。
中国の資産運用大手チャイナ・アセット・マネジメントもプレスリリースで、当社香港部門のビットコインおよびイーサリアムの現物ETFが承認を受けたと発表しました。
とくにイーサリアムの現物ETFの承認が、大きなニュースになるでしょう。
仮想通貨業界を牽引する米国では、イーサリアム現物ETFがまだ承認されていないためです。
今回の承認は他国での仮想通貨規制や、仮想通貨ETF市場に影響を与えるかもしれません。
Xでは以下の口コミがありました。
ビットコインとイーサリアムの最近の市況
香港の仮想通貨ETF承認は、市場にも好影響を与えています。
まずはGMOコインにおけるビットコインの日足チャートを見ていきましょう。
ビットコインは12日~13日に相場が急落していましたが、14日以降に回復を見せています。
15日は前日比で約4%上がる見通しで、1000万円超の取引もある状況です。
続いてイーサリアムの日足チャートをチェックしてください。
イーサリアムも同時期のビットコインと似た値動きでした。
15日は前日比で約6%上昇する見通しです。
香港でのイーサリアム現物ETF承認の影響が見受けられます。
ビットコインとイーサリアムは、香港当局の決定を受け、買い注文が殺到しています。
仮想通貨ETFのポジティブなニュースで、投資家心理が前向きになったのでしょう。
イーサリアム現物ETFの米国での承認につながるか
米国で申請中のイーサリアム現物ETFの多くは、5月23日に最終判断の可能性があります。
香港での動向を受け、承認を受ける銘柄が生まれるかもしれません。
Coinpostによると、イーサリアム現物ETFの承認の確率は、よくて50%程度とされます。
しかしSECのゲーリー・ゲンスラー委員長は、イーサリアムの有価証券性について明言を避けてきました。
そのためイーサリアムに対して、SECは前向きな判断を下す可能性があります。
香港の規制当局の動向を参考にする場面も考えられる状況です。
米国の規制当局も、イーサリアム現物ETFへの態度を軟化させるかもしれません。
香港当局でのイーサリアム現物ETFの承認は、米国での承認審査に影響するのでしょうか。
まとめ
ビットコインとイーサリアムの各現物ETFが、香港の規制当局に承認されました。
関連銘柄の取引は、香港で可能になります。
この動向は、米国での仮想通貨規制にも影響を与えるかもしれません。
同国ではイーサリアム現物ETFがまだ未承認であるものの、SECは今後、香港当局の動向を参考にする可能性があります。
ビットコインだけでなく、イーサリアム現物ETFの動向も見逃せません。