LINEグループの仮想通貨・ブロックチェーン部門であるLVC株式会社は30日、同社独自開発の仮想通貨「LINK」が2020年4月に日本市場へ導入予定と発表しました。
世界的に人気のコミュニケーションツール会社「LINE」の後ろ盾を受けており、話題性が見込めます。
LINKの情報やLVCからの発表内容の詳細などについて解説します。
要点
LINEグループから生まれた仮想通貨であるLINKが日本の取引所への上場を予定しています。LINKの情報やLVCからの発表について述べます。
目次
LINKとは何か?
新しい仮想通貨LINKについて知らない人もいるでしょう。この章ではLINKに関する情報や、これまでの活動などを解説します。
コミュニケーションアプリ「LINE」から生まれた仮想通貨
LINKとは、LVC株式会社が開発した仮想通貨です。
LVCは、コミュニケーションアプリ大手であるLINEグループの仮想通貨・ブロックチェーン部門として、シンガポールを拠点に活躍しています。
LINKはLINEグループが開発したブロックチェーン技術「LINK Chain」が特徴です。
上記のシステム活用による「LINKエコシステム」では、ユーザーがネットワークへの貢献に応じて、日本向けの「LINK Point」や海外向けとしての仮想通貨「LINK」を獲得できるしくみでした。
このようにLINKは、SNSが普及する社会情勢に応じ、ユーザー還元の新しいしくみを作る目的で開発を受けました。
シンガポールですでに上場済み
日本の仮想通貨市場への登場予定が話題のLINKですが、シンガポールではすでに取引を受けています。
2018年にLINKは、LVCが拠点であるシンガポールで運営する仮想通貨取引所「BITBOX」に上場しています。
同取引所は2月上旬に「BITFRONT」に改名予定です。
シンガポールはLINKを開発したLVCの地元なので、BITBOXへの上場は、日本をはじめさまざまな国への進出を見据えたテスト段階だったのでしょう。
類似した名前の仮想通貨もあり注意
LINKには名前が似ている仮想通貨もあるので、混同しないように気をつけましょう。
アメリカで開発を受けた仮想通貨に「ChainLINK」があり、こちらの略号も「LINK」と示してあります。
LINEグループが開発したLINKとは別物なので、覚えておきましょう。
日本上陸予定は2020年4月
LVCはLINKの日本における上場予定を2020年4月と発表しました。今回の発表に関する詳細を解説します。
日本上場に関する詳細は未定
LVCによると、LINKの上場にはJVCEA(日本仮想通貨交換業協会)が定めた新しい仮想通貨の取り扱いプロセスを守る必要があるとのことです。
そのためLVCはLINKの日本上場内容の詳細について未定としています。
JVCEAからの認定を受け次第、LINKをめぐる続報が予想されます。
上場先にはBITMAXが有力か?
LINKの日本における上場先はBITMAXになる可能性があります。
LVC株式会社はシンガポールのBITBOXに加え、日本ではBITMAXを運営しています。
BITMAXは2019年9月17日にサービスを開始しており、これまでビットコイン、イーサリアム、リップルなど5種類の仮想通貨が上場しています。
以上の背景もあり、LINKが日本に上陸するなら、BITMAXで取引できる可能性を見込めます。
まとめ
1月30日にLINEグループ傘下のLVC株式会社は、自社開発の仮想通貨であるLINKの日本上陸を発表しました。
この一件でLINEグループが仮想通貨を作っていたことに驚いた人もいるでしょう。
上場予定は2020年4月とのことで、取引開始直後はLINEユーザーを中心に大きな注目を集めそうです。
今後のLINKに関する続報にも期待しましょう。