マネックスクリプトバンク株式会社(以下マネックスクリプトバンク)は12日のプレスリリースで、仮想通貨に対する独自の格付けモデルを発表しました。
これによりユーザーは仮想通貨について、一定の信頼性を見極められるでしょう。
国内企業による仮想通貨への評価は、投資の判断材料として貴重です。
マネックスクリプトバンクの動向について、詳細を確かめてください。
要点
マネックスクリプトバンクによる独自の仮想通貨格付け
マネックスクリプトバンクは同社のWeb3ニュースレター購読者を対象として、仮想通貨の格付けに関するリサーチレポートを公開しています。
評価対象の仮想通貨は30種類で、CoinGeckoの分類法がベースです。
7項目を設け、相対評価で各銘柄にスコアを与えています。
一部ユーザーにとっては、仮想通貨の信頼性の目安になるでしょう。
今回の格付けにおける評価基準とその割合は、以下の7項目です。
・カタストロフィーリスク:15%
・ハッキングリスク:15%
・集中リスク:15%
・スケーラビリティと分散性:15%
・法規制リスク:10%
・プロジェクト稼働率:10%
このように仮想通貨の活動性とリスクを総合的に判断しています。
マネックスクリプトバンクの仮想通貨格付けは独自の指標ですが、ユーザーにとっては今後の投資に向けた判断材料になるでしょう。
Twitterでは以下の口コミがありました。
一部仮想通貨への評価を公開
仮想通貨格付けの公開にあたり、マネックスクリプトバンクは早速結果を公開しています。
プレスリリースによると、総合評価の上位10銘柄は以下のとおりでした。
順位 | 仮想通貨名 | 総合評価 |
1 | ビットコイン(BTC) | 8.50 |
2 | イーサリアム(ETH) | 8.10 |
3 | カルダノ(ADA) | 7.70 |
4 | ポルカドット(DOT) | 7.15 |
5 | ソラナ(SOL) | 6.95 |
6 | ドージコイン(DOGE) | 6.75 |
7 | BNBトークン(BNB) | 6.65 |
8 | ライトコイン(LTC) | 6.65 |
9 | アバランチ(AVAX) | 6.55 |
10 | イーサリアムクラシック(ETC) | 6.50 |
※2023年6月8日時点
ビットコイン、ビイーサリアムという仮想通貨業界をリードする2銘柄が上位を占めています。
一方でポルカドットやソラナといった、海外で話題の銘柄もランクインしました。
格付けで評価が高ければ投資による利益や、将来性に期待できます。
仮想通貨格付けの先行事例
グローバルな視点で見れば仮想通貨格付けには先行事例があり、代表例が米国のWeiss Ratingsです。
もともと大手格付け機関として、同国の経済界では有名でした。
2018年1月24日に、初めて74種類の仮想通貨を格付けしています。
リスクや収益、テクノロジー、採択の4つの指数で分析する形です。
Weiss Ratingsは以上に基づき、各指数に対してA~Eの5段階で評価しています。
Aが高い評価で、それに近いものが多いほど信頼性が高い証拠です。
仮想通貨は新しい投資分野であり、信頼性が気になる方は多いでしょう。
Weiss Ratingsはそれに正式な評価を与えた点で、当時は画期的でした。
日本でマネックスクリプトバンクが格付けを始めたことで、今後は複数の機関の評価を参考にできます。
これにより信頼性の高い仮想通貨を見分けやすくなるでしょう。
まとめ
マネックスクリプトバンクが、仮想通貨の格付けを始めました。
活動性やリスクなどを多角的に分析し、総合評価に応じて順位付けしています。
すでに米国でWeiss Ratingsが格付けを始めていますが、国内では特筆すべき先行事例がこれまでありませんでした。
それだけにマネックスクリプトバンクの動向は、投資の参考になりそうです。