分散型SNSプロトコルであるNostrが、2023年11月にコミュニティイベント「Nostrasia」を開催する方向で動いています。
新たなSNS基盤として、今後はソーシャルメディア業界で注目を受けるかもしれません。
将来的には日本でも、分散型SNSが流行するでしょうか。
Nostrの概要と近況をまとめました。
要点
Nostrとは
Nostrとは、分散型SNSプロトコルの一種です。
以下の3つの特徴を見ていきましょう。
・Nostr上にはDamusという分散型SNSプラットフォームがある
・Twitterキラーを生んだという評価もある
NostrはSNSとしては画期的な分散型です。
ブロックチェーンを使っているわけではありません。
使っているのはリレーサーバーになります。
リレーサーバーはネットワーク上で、通信中継をするしくみです。
2つのコンピューターがそれぞれ違うプライベートネットワークにつながっているとします。
そこで両方にアクセスできるのがリレーサーバーです。
つまりNostrはブロックチェーンとは違う形で、複数サーバーによる運用が可能です。
そのため投稿データ保管などにおいて、分散型の機能を果たします。
またNostr上には、Damusという分散型SNSがあります。
NostrはDamusを稼働させる土台です。
DamusはNostrのシステムで作られた分散型SNSプラットフォームになります。
つまりユーザーがSNSとして扱えるのは、Damusの方です。
Damusではビットコインの投げ銭ができます。
さらに登録時に個人情報を入力する必要はありません。
ほかにもTwitterと類似機能があることから、世界的な話題です。
NostrはDamus運用の基盤として、グローバルな注目を受けています。
Nostr上で稼働中のDamusは、Twitterキラーといわれています。
Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏は、Nostr開発支援として資金援助をしました。
そこからDamusを生んだNostrも、Twitterにとっては脅威になるかもしれません。
今後はNostrのようにリレーサーバーを使えば、さらなる分散型SNSが生まれるでしょう。
従来のSNSでは、企業による言論統制が問題です。
しかし分散型SNSなら企業による中央集権管理がないので、発言の検閲が見られません。
凍結やアカウントロックをできる組織が存在しないからです。
以上からNostrは、Damusという画期的SNSの基盤として、今後も注目を受けそうです。
NostrやDamusについて、Twitterでは以下の口コミがありました。
Nostrが東京にやってくる?
Nostrは2023年11月に東京でコミュニティイベント「Nostrasia」を開催する見通しです。
そこでは開発者やユーザーが集まり、Nostrの将来を話し合います。
参加費や食事代は無料です。
予定されている東京イベントでは、まだ会場や正確な日程などの詳細が決まっていません。
詳細が決まり次第、公式サイトで公開される見通しです。
今回の動向は、Nostrが日本での認知度を広める狙いが考えられます。
Nostrは日本でどのように受け止められるのでしょうか。
まとめ
分散型SNSのDamusの基盤として、Nostrが注目を受けています。
2023年11月に東京でのイベントを計画しているからです。
開催されれば、日本でも分散型SNSが認知されるかもしれません。
その意味でも、Nostrの今後に注目です。
またDamusはTwitterキラーとして世界的な話題になっています。
その基盤であるNostrも、SNSの常識を覆すシステムとして見逃せません。