最近、企業や大口投資家によるビットコイン購入が話題になっているのをご存知のお方も多いかと思います。
彼らは、綿密な下調べのもとで投資をするので、企業や大口が参入することは、信頼性があることの裏付けにもなるでしょう。
そして、大口投資家がどの価格帯でビットコインを購入したかが分かれば、サポートラインや今後の価格予想がより明白になります。
そこで今回は、Whalemapが公開した大口投資家参入時期について紹介していきます。
機関投資家の参入時期が判明
大口投資家を監視しているWhalemapが、機関投資家がどの価格帯でビットコインを購入していたのか分析したデータを公開しました。
緑色の円は、10,000BTC以上保有している大口投資家がビットコインを購入した時期を示しています。
このデータを見ると、10月下旬から11月中旬にかけて、大口投資家の買いが集中していることが分かります。
Whalemapはこれを更に細分化し、14,914ドル、15,268ドル、15,355ドル、15,691ドル、16,278ドル、16,411ドルの価格帯が特に際立った動きをしていたことを伝えました。
高値の購入は信頼の裏付け
今のビットコインの価格は、一般投資家からするとかなりの高値に感じるかもしれません。
何故このような価格が高い時期に、大口投資家が大量にビットコインを購入するのだろうと疑問を抱く方もいるでしょう。
機関投資家や大口投資家は、一般人とは違って正確な情報や綿密な調査のもとで投資をします。
特にリスク管理については、何よりも重要視されています。
よく一般投資家がアルトコインや草コインで一攫千金を狙っているのを見かけますが、一般投資家が投資に失敗するのと、大口や機関投資家が投資に失敗するのとでは重さが異なるでしょう。
これまで企業やチームで培った資産を失うことだけは、何よりも避けたいと思うに違いありません。
つまり、彼らがビットコインを購入する時期というのは、ビットコインに絶対的な信頼性が生まれた時になるのです。
Paypalの参入や大企業の保有が後押しか
ではどのような時にビットコインへの信頼が生まれるのでしょうか。
ビットコインの技術やシステムは誰しもが認める素晴らしいものです。
しかし、このビットコインの特性を活かすには、人々がビットコインを受け入れなければいけません。
いくら素晴らしいシステムを有していても、そのシステムを誰も使わなければ、そこに価値は生まれないでしょう。
その為、ビットコインが信頼できるようになるには、ビットコインが世界に認められるきっかけが必要になってきます。
今回のケースで考えると、Paypalの参入やスクエアなどの大企業がビットコインを購入し始めたことが大きな要因と言われています。
特にPaypalの参入は、人々がビットコインを日常的に使うきっかけになる可能性がある為、大口や機関投資家は高く評価しているようです。
このような背景から、ビットコインへの信頼性や将来性が高まったと判断され、高値に思える価格帯でも大口の購入が押し寄せてきたのでしょう。
過熱感へ警戒を促す声も
この数ヶ月でビットコインが急成長した一方で、過熱感へ警戒を促す声も挙がっています。
ビットコインは、3月のコロナショック時と比べると4倍程度まで価格が膨れ上がっている状況です。
もしここで大きな調整が入ってしまうと、仮想通貨全体が大暴落する可能性があるでしょう。
特にコロナ改善による金融緩和の終了には注意をしなければいけません。
ファイザーのワクチン有効ニュースが出た際、一時的に暴落したように、コロナの状況によってはビットコインの向かい風になることもあるのです。