インド最大級の仮想通貨取引プラットフォームであるCoinDCXが15日、仮想通貨大手取引所のOKExと提携し、インドで仮想通貨の先物商品を開始することを発表しました。
インドは中国に次ぐ世界2位の人口を誇る国で、インドが仮想通貨に参入すれば大きく状況が変わるだろうと言われていますが、インド政府が仮想通貨に否定的な姿勢を取っている為、現在あまり国民には浸透しておりません。
しかし、最近ではインドも仮想通貨を容認する動きを見せつつありますので、今回の件でより一層仮想通貨の人口が増える可能性があります。
OKExがインドに進出
中国の仮想通貨大手取引所のOKExが、ムンバイに拠点を置くインド最大級の仮想通貨取引プラットフォームCoinDCXとパートナーシップを組み、インドで仮想通貨の新しい先物商品の開発を行うと発表しました。
CoinDCXの開発する先物商品DCXFutureにOKExが協力する形となり、その見返りとしてCoinDCXはOKExのインドへの進出を手助けをするとのことです。
DCXfuturesは、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、EOS、ADA、TRXなどの主要コインを最大15倍のレバレッジで取引できるようになります。
この先物商品は2020年第2四半期に一般公開される予定です。
CoinDCXのCEOで共同設立者のSumit Guptaは、このパートナーシップについて下記のように述べています。
CoinDCXとOKExの双方が協力することで、グローバルサービスの提供がより強化され、顧客増加に繋がることでしょう。
インドの参入は仮想通貨にとって好材料
インドは13億人が存在する大きな国であり、中国に次ぐ人口2位の国です。
しかし、インドは2019年に最大10年の禁固刑が科される仮想通貨禁止法案が提出されています。
その影響で、まだまだ仮想通貨の普及は進んでおりません。
ですが、今年に入ってからインドの中央銀行が"仮想通貨は禁止しないが、銀行などの金融機関からは隔離する"と発表し、まだまだ仮想通貨を許容はしていないものの、徐々に歩み寄る姿勢を見せています。
もし今回のOKExの進出によって、インドで仮想通貨がより一層認められることになれば、13億人規模の大きな顧客が新たに参入してくる可能性が高まります。
全ての国民が仮想通貨に興味を示さないとしても、かなりのユーザー増加が見込めるでしょう。
そうなると、仮想通貨業界にとっても大きな好材料になると考えられます。
Binanceもインドに進出していた
仮想通貨の大手取引所Binanceも昨年11月にインドの仮想通貨取引所WazirXを買収し、インドに進出することを発表しています。
インドのユーザーは、インドの法定通貨ルピーでUSDTを購入することで、バイナンスに上場している通貨を購入できるようになっています。
13億人規模のインドは、他の取引所からしても是非とも参入したい市場であることは間違いないので、これからもどんどん大手取引所が参入してくることでしょう。
今は仮想通貨に一歩遅れを取っているインドですが、今後は中国やインドが仮想通貨を先導していく立場になるかもしれません。
どこかの国で仮想通貨のブームが起こると、また2017年末のようにバブルが再来するのではないかと期待できますね。