大手スマートフォン決済サービスのPaPayは、住信SBIネット銀行と提携し、口座登録できるようになったことを31日のプレスリリースで発表した。これには「マネータップ」のシステムを利用し接続するようです。
要点
PayPayがマネータップを経由したチャージが可能に
PayPayが住信SBIネット銀行と提携したことで、アプリ内の銀行選択画面から、SBIネット銀行を選択できるようになります。
今までPayPayにチャージする際、決済取引を仲介するクレジット情報紹介サービス(CAFIS)を通す必要があったため、PayPayはチャージするたびに銀行に手数料を支払う必要がありました。
しかし、リップル技術基盤のマネータップを経由してチャージできるようになったことで、仲介を挟まず直接チャージすることが可能になり、従来よりも低い手数料でチャージすることが可能となりました。
Ripple技術基盤のMoneyTapを介してのPayPayチャージによって、高コストの既存インフラ(CAFIS等)を通さなくてもチャージが可能に。まずは住信SBIネット銀行(SSNB)から。SSNBに口座をお持ちの方、是非試してみてください! https://t.co/PNpQI7oOYp pic.twitter.com/TbOs5TaU3e
— Emi Yoshikawa 🌎 (@emy_wng) January 31, 2020
PayPayは、昨年10月にマネータップとの業務提携を発表しており、提携から約3ヶ月後に実装を発表したことになります。
PayPayとは
PayPayは、ソフトバンクやヤフーが共同出資で開発したスマートフォン決済アプリです。利用した額の20%ポイントキャッシュバックなどの魅力的なキャンペーンが功を奏したのか、登録者数は2,000万人を超えており、決済可能店舗も170万カ所を超えています(2019年11月時点)
事前にチャージした残高や、クレジットカードを利用した決済手段から支払い方法を選択でき、実店舗やオンラインでの支払いに使うことが可能です。
主に、大型のチェーン店で利用できる店舗が多いですが、店舗への導入費用が0円であることかた、個人経営や、小型店舗でも数多く受け入れられています。
マネータップとリップルの関係
マネータップは、SBIホールディングスの子会社が開発した、スマートフォン向けの送金サービスで、リップル社のRippleNetを搭載しているます。
24時間365日、無料でいつでもリアルタイムに送金できることが特徴で、電話番号や、QRコードを利用した送金も可能となっています。
現時点で、住信SBIネット銀行と、スルガ銀行への対応を行なっています。
住信ネット銀行は、預金総額5.2兆円
住信ネット銀行の預金総額は、5.2兆円を超えており、口座数も371万(2019年9月時点)と日本有数のインターネットバンクとなっています。
決済や入金の際に必要な手数料は少額ですが、頻繁に使っている人にとっては、バカにできない金額になってきます。より手数料が安く済むのであれば、安い方を選ぶのがユーザーの心理でしょうし、今回の提携によって、PayPayも住信ネット銀行も大きなメリットがある話だと言えるでしょう。
まとめ
SBIは、株主への待遇としてXRPの付与か、SBI子会社の商品どちらかを選択できるような試みを行なっています。
特に日本では、SBIがリップル関連の商品を取り扱っていることが多いことから、今後の動向に更に注目が集まってくるのではないでしょうか。