今週のイーサリアムは、19日の大幅上昇が目立ちました。
この結果として、下落トレンドに歯止めがかかった印象です。
ここから上昇気流がまた始まるのでしょうか。
最近のイーサリアム市場で起きていることをまとめました。
要点
今週のイーサリアム相場まとめ
今週のイーサリアム相場を確かめましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
19日の大幅上昇をきっかけに、下落トレンドに歯止めがかかった様子です。
この日の始値は37万7874円でしたが、終値が39万5028円まで伸びています。
翌日には最高値が40万1383円と、一時大台を超えました。
1ETH40万円以上は、暴落が起きた4月11日以来です。
以上からイーサリアムに勢いが戻ってきたようにも思えます。
19日の価格大幅アップの要因は?
イーサリアムにおける19日の価格大幅アップには、財団のレポートが関わっているようです。
レポートによる財団の運営実態がわかり、投資家たちが共感を受けたのでしょう。
財団レポートはこちらですが、英語で示してあります。
Coinpostによる日本語のレポート関連報道はこちらになります。
たとえば今回のレポートによると2022年3月末時点でイーサリアム財団は、仮想通貨としてのETHを全供給量の約0.3%保有中であるとわかりました。
財団には約16億ドル(約2000億円)の資金があります。
うち約13億ドル(約1650億円)は仮想通貨として持っているのです。
仮想通貨のうち約99.1%がETHであることもわかりました。
2021年には約4800万ドル(約61億円)の出費があり、その多くが開発研究に使われています。
具体的にはレイヤー1、メインネットのアップグレードやセキュリティなどです。
大型アップデートが控えているため、さまざまシステムの研究開発が重要になったのでしょう。
イーサリアムはコンセンサスアルゴリズムについて、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステークス)へ移行する予定です。
システムチェンジのため、さまざまな要素を研究開発しなければなりません。
イーサリアム財団は、今回で初めて年間レポートを公表しています。
透明性のある情報発信が投資家の安心を呼び、買い注文の殺到につながったのでしょう。
今後のイーサリアムの価格予測は?
イーサリアムは下落トレンドが終わったように見えますが、まだ慎重な判断が必要です。
移動平均線を見ると、長期トレンドは下落モードに入ったばかりですが、短期的にはまだわかりません。
GMOコイン販売所のイーサリアムにおける、移動平均線つきの日足チャートを紹介します。
青線は短期の5日、赤線は長期の25日分になります。
赤線が下がり始めたことで、ゴールデンクロスの可能性が生まれました。
しかし過去のイーサリアムのチャートでは、赤線とともに青線まで下がり続け、下落トレンドが続いたことがあります。
画像を見ると赤線は下がり始めましたが、青線はまだ方向性を欠いた印象です。
週単位で青線の動きを読みながら、買いのタイミングを決めてください。
まとめ
イーサリアムは19日の大幅値上がりが印象的でした。
しかしこれは財団のレポートの影響があり、一時的な勢いにしかならない可能性もあります。
現在は下げ止まりがあっただけで、市況としてはレンジ相場です。
今後イーサリアムの方向性が決まるまでは、買い注文を慎重に考えた方がよいでしょう。