今週のイーサリアムは、一進一退の攻防が続いています。
先週の10日から11日にかけて価格が飛躍しており、今週はその水準を保つ状況です。
一方リップルは、17日から19日にかけての値下がりが目立ち、80円を下回りました。
イーサリアムより弱気の相場が続いています。
今週の主要アルトコイン2銘柄について、各値動きやその背景をまとめました。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のイーサリアムは、35万円台を中心として、レンジ相場を続けています。
まずは、15日から16日にかけての上昇が印象的でした。
15日の始値は35万4895円だったのに対し、16日の終値は37万1554円まで上がりました。
2日間の上昇率は約4.7%でした。
一方17日から18日にかけて、下落が目立っています。
17日の始値は37万1539円だったのに対し、18日の終値は35万3100円まで下がりました。
15日~16日の上昇分が、すべて不意になっています。
19日以降は、小幅での価格推移が続く状況です。
以上から今週のイーサリアムは、全体的に一進一退でした。
16日に価格水準がやや上がりましたが、すぐにリセットされた印象です。
今週のリップル市場
今週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のリップルは、全体的に不調でした。
17日から19日にかけての値下がりが目立ったからです。
17日の始値は82.966円でしたが、19日の終値は78.724円まで下がっています。
3日間の下落率は約5.1%でした。
リップルでは、とくに18日の下げ幅が大きくなりました。
同日に限ると始値は82.474円で、終値は79.120円まで下がっています。
18日の下落率は約4.1%で、この日の売り注文がとくに多かったといえます。
リップルは80円を下回ったことで、今後も市場の冷え込みへの警戒が必要です。
一方20日から21日にかけては、2日続けて陽線の可能性があります。
ここで押し目買いが集まり、今後の上昇トレンドにつながるかもしれません。
ビットコインETFの利益確定売りがアルトコイン市場にも影響か
今週のアルトコイン市場は、ビットコインETFの利益確定売りの影響を受けた可能性があります。
CoinDeskによると、JPモルガンが18日の調査報告書で、GBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)からの約15億ドル(約2250億円)の流出を指摘しました。
GBTCはグレースケール提供によるビットコインETFの一種で、2024年1月にSEC(米証券取引委員会)に承認されたばかりです。
承認済みのビットコインETFのなかで、トップクラスの資産運用額を誇ります。
そのためGBTCの動向は、仮想通貨市場に影響を与えやすいでしょう。
イーサリアムとリップルは、18日の価格下落が目立ちました。
同時期において、GBTCの利益確定売りの殺到が指摘されています。
イーサリアムとリップルの各市場では、GBTCの影響で、投資家心理がネガティブになったのでしょう。
今後のアルトコインへの投資では、仮想通貨関連ETFの影響にも要注意です。
まとめ
イーサリアムはレンジ相場が続いていますが、リップルが不調でした。
ともに18日の価格下落が目立っており、ビットコインETFの利益確定売りの殺到に影響されたようです。
今後はビットコインETFの動向も、アルトコイン市場に影響を与えるでしょう。
イーサリアムは10日から11日にかけてブレイクスルーを示し、その水準をキープしています。
しかしリップルは同時期の勢いが続かず、価格水準を下げています。
今後アルトコイン市場は、どのように動くのでしょうか。