リップルは11月7日から価格下落を長く続けていましたが、先週からはレンジ相場となっています。
一方で運営企業が新たな資金調達に成功し、評価額が100億ドル(約1兆1000億円)に達しました。
以上の背景から年末年始の価格上昇が考えられます。
要点
先週までの下落トレンドに歯止めがかかり、一進一退の攻防が続くリップル相場。運営企業の評価額上昇を機に価格上昇はあるのでしょうか。
目次
リップルはレンジ相場モードへ入る
現在のリップル相場は価格上昇と下落を交互に繰り返し、一進一退モードです。
11月から続いた下落トレンドからの転換も考えられます。
11月は下落トレンドに入っていた
上の画像は『みんなの仮想通貨』における2019年12月25日深夜時点のリップル日足チャートです。
リップルは11月7日から長い下落トレンドが始まりました。
11月7日の始値は33.690円でした。このときは8日まで開催のリップル社主催のカンファレンス「SWELL」の開幕日でもありました。
しかし終値は31.766円とかんばしくありませんでした。
それだけでなく下落で終わる日が多くなってしまい、11月25日の終値は23.672円になりました。
7日の始値と比べて約30%もの下落にいたる弱気相場です。
SWELLの盛り上がりとは裏腹に、ここから12月までリップルの不調が続きます。
12月16~17日にも大幅なダウン
リップルは12月16~17日にも大幅なダウンを喫します。
11月26日から4日連続での価格上昇をきっかけに、25円台をめぐる一進一退の攻防が続いていました。
しかし16日の始値23.745円から17日の終値に20.080円まで落ちました。この間は約16%の下落であり、20円割れの危機に瀕しました。
16~17日はビットコインやイーサリアムなど、ほかの人気の仮想通貨も軒並み下落を記録しており、リップルもそれに引っ張られた可能性が否めません。
先週までにリップルは2段階にわたる下落を見せており、次の希望が遠いと感じたリップラーも多かったでしょう。
18日の一時回復で下落に歯止めか
18日にリップルの価格が一時回復を見せたことをきっかけに、24日まで一進一退の様相を示しています。
下落トレンドが終わった18日には始値の20.080円から21.465円の終値に回復しました。
その後は下落と上昇を交互に繰り返し、22円台から先へ上がるか、20円割れが実現するかの攻防を展開しています。
しかし赤い線グラフである短期の移動平均線も下まで降りてきている状況なので、長く売られすぎた反動から上昇トレンドや跳ね返る可能性もあります。
リップルは評価額100億ドル達成で注目度が上がりそう
12月20日、リップルは新たに2億ドル(約220億円)の出資を受け、100億ドルの評価額を得ました。
このニュースは今後のリップルの相場にも影響を与えそうです。
今回は「シリーズCラウンド」というタイトルで、アメリカの投資会社「テトラゴン」が主導権を握りました。
出資に参加した会社には日本のSBIホールディングスも入っています。
20日にリップル社が発表した2億ドルの出資額は、グローバル人材の充足などに活用するとのことです。
アメリカで活動する仮想通貨のデータ調査グループ「Messari」は、今回でリップルの評価額が100億ドルに達したと発表しています。
これは株式に上場していない企業としては世界で18番目の規模であり、仮想通貨関連のスタートアップ会社としては、中国のマイニング会社であるBitmainに続く2番目です。
この一件はリップルの仮想通貨業界における存在感を強くアピールする出来事でしょう。
リップルの社会的影響力が強まったことで、同社が発行する仮想通貨への注目度も高まり、年末年始の価格上昇につながる可能性が考えられます。
まとめ
現在リップルは11月から続いた下落トレンドを脱したかに見えますが、レンジ相場が続きます。
しかし20日にはリップルが100億ドルの評価額という大台を得て、今後勢力を増すことが考えられます。
仮想通貨としてのリップルの相場も、年末年始あたりに上昇が見込めそうです。
年の瀬におけるリップルの動向が見逃せません。