今、世界中の投資家たちが、11月3日に行われる大統領選挙の結果に注目しているのをご存知でしょうか。
この大統領選挙では、現大統領のドナルドトランプ氏とジョー・バイデン氏の一騎打ちとなっており、どちらが勝つかによって市場へ大きな影響を及ぼすと言われています。
そこで今回は、アメリカの大統領選挙がどれほど仮想通貨に影響してくるのかを考察していきましょう。
大統領選挙と仮想通貨の関係性
まずは大統領選挙が仮想通貨に影響を及ぼす可能性から考えていきましょう。
現時点では、株価に対する政策をすることはあっても、仮想通貨の相場を左右するような政策をすることはあまりありません。
その為、そこまで仮想通貨への影響はないように感じる方も多いかと思います。
しかし、最近の仮想通貨はダウ平均と連動して動くパターンが多いことから、大統領選挙の結果で株価が変動し、その影響を受ける可能性は十分考えられます。
また、去年の7月頃にトランプ大統領がビットコインに対するネガティブな発言をした際は、その後数日かけて相場が下落する現象が起こったことから、誰が大統領になるかで仮想通貨の価格も変わっていくと言えるでしょう。
どちらが勝つと有利なのか
みなさんが一番気になるのは、どちらが勝利することで仮想通貨の価値がより上がる若しくは下がらずに済むかでしょう。
先ほど、トランプ大統領がビットコインに対してネガティブな発言をしたと述べましたが、実はトランプ氏がこの大統領選挙に勝利する方が仮想通貨の価格に有利だと言われています。
その理由として、トランプ氏は企業や富裕層に有利な政策を提案していることが挙げられます。
特に企業に対する減税は、企業の資金力増加に直結する政策ですので、少なからず企業の成長に貢献できるでしょう。
その結果、ダウ平均は好調に推移するでしょうから、仮想通貨も連動してその恩恵をあずかることができると考えられています。
逆にバイデン氏は企業への増税を検討しており、バイデン氏が当選することで株価が急落する可能性が浮上しているのです。
また、バイデン氏は規制を強める方向性であることから、特に規制の対象になりやすい仮想通貨は非常に不利であると言えるでしょう。
更に、バイデン氏が当選すれば株価は下落するという情報は既に出回っている状況な為、心理的に株や仮想通貨を手放す人も現れる可能性があります。
一方で、バイデン氏の当選によって円高になる可能性があることから、必ずしも日本の投資家にとって不利なことばかりではないようです。
増税の政策についても、コロナで大多数の企業がダメージを受けている中、施行されるとは考えにくいので、当選した直後に相場が下落する可能性は高いものの、増税延期や取りやめによって再び価格を戻すことも視野に入れておくと良いでしょう。
トランプ氏のコロナ感染により相場は下落
2日、トランプ氏がコロナに感染したことが発覚しました。
この速報が流れた途端に、株や仮想通貨などあらゆる相場が大暴落を引き起こし、市場は阿鼻叫喚な状態となりました。
現時点では体調は良好であると本人は発言しているものの、トランプ氏はかなり高齢なことから、コロナ感染によって最悪の事態を想定してしまう方も多いでしょう。
また、大統領選挙が1ヶ月後に迫っている時期に感染したことは、投資家にとってネガティブなイメージに繋がってしまいます。
バイデン氏との第二回討論会も15日を予定している為、不参加になり支持率ダウンも考慮しなければなりません。
この騒動は、少なからず大統領選挙の結果に影響していくると考えられていますので、今後しばらくの間は市場も慎重な姿勢を見せるようになるでしょう。