大手スポーツ用品メーカーであるPumaは、公式SNSのプロフィール画像をNFT「Cool Cats」に変えました。
世界的スポーツメーカーによるNFTの活用は、今後の仮想通貨業界に影響を与えるでしょう。
Pumaに限らずスポーツ業界でも、NFTの活用例が増えています。
ここではPumaの例を踏まえ、スポーツ企業とNFTのこれまでのかかわりをまとめました。
要点
Pumaが公式SNSプロフィール画像を変更
Pumaは公式SNS上のプロフィール画像を「Cool Cats」に変えました。
これは非代替性トークンを意味するNFTとして作られた画像です。
Pumaは最近、NFT事業への進出をほのめかしており、今回の画像もそれを意識しているのでしょう。
Pumaは2022年2月にメタバースに詳しい人材を募集するなど、Web3.0への参入をうかがわせるようになりました。
3月3日時点では、アカウント名であるPumaの後ろ「.eth」がついています。
ENS(イーサリアム・ネイミング・サービス)によるシステムで、仮想通貨アドレスと連動した文字列になります。
将来的に「.eth」はブロックチェーン上のドメインにあたるとのことです。
「.eth」のついたドメインは、イーサリアムブロックチェーン上で個人間売買も可能になります。
Pumaは将来、イーサリアム系仮想通貨やNFT、メタバースの関連領域で活躍するのでしょうか。
PumaのSNSプロフィール画像を変更に寄せられた反響も参考にしてください。
スポーツ系企業によるNFTの活用例
スポーツ業界でもNFTの活用例が増えてきました。
Puma以前に関わりはじめた企業の例を3つ紹介します。
・ナイキ
・Jリーグ
たとえばDAZNはミクシィとの共同で、NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」を2022年の春に提供を始めることを明かしています。
DAZNは野球やサッカーなどさまざまなスポーツ中継を配信するプラットフォームとして人気です。
SNS業界で名をはせたミクシィとのタッグで、デジタルカルチャーに革命を起こす狙いでしょう。
DAZN MOMENTSはスポーツ特化型のNFTマーケットプレイスで、多種多様なスポーツにおける名場面を集められます。
スポーツの思い出を個人間取引することで、名場面の共有とともに経済の活性化を狙えるのです。
提供開始によりどのような反響が生まれるかに注目しましょう。
ナイキは2021年12月13日にバーチャルスニーカーやグッズ制作の企業であるRTFKT買収を明かしました。
RTFKTは商品製作にNFTやブロックチェーンを使っているため、ナイキのNFT進出が本格化したととらえられます。
ナイキもスニーカー業界で名を馳せているため、得意分野にNFTを絡め、新しいサービスを提供する狙いでしょう。
バーチャルスニーカーは現実には実在しません。
しかしゲームのキャラクターが履くオリジナルの靴として、仮想空間には登場させられます。
つまりゲームやメタバース内に登場するキャラクターに、オリジナルのビジュアルを与える役目があるのです。
バーチャルスニーカーの登場により、eスポーツやゲームの新しい見方が期待できます。
JリーグもオフィシャルライセンスゲームにNFTを採用する予定です。
2021年8月12日に株式会社OneSportsが、株式会社Jリーグとのライセンス契約を結びました。
OneSportsがアクセルマーク株式会社と共同開発しているスポーツブロックチェーンゲームに、Jリーグの選手やクラブを実名登場させる方針です。
その結果、ゲームで育てた選手カードのNFT化が実現します。
NFTである以上、選手カードの個人間売買もできるのです。
サッカーゲームの新しい楽しみ方を提供することになるでしょう。
まとめ
世界的スポーツメーカーであるPumaが、Twitterをはじめ公式SNSのプロフィール画像にNFTを使い始めました。
それ以前にもスポーツ業界でNFTとの関わりが深くなっています。
NFTはスポーツの世界でどこまで可能性を見せてくれるのでしょうか。
今後のスポーツとNFTの各業界の動向に注目してください。