先週のリップルも下落トレンドが続く状態でした。
5日に暴落があったほか、7日~8日の連続下落が痛い状況です。
トレンドが好転する兆しは見られませんでした。
それどころか今後は60円台での攻防も懸念されます。
先週のリップル市場に起きたことをまとめます。
要点
先週のリップル市場まとめ
先週のリップル市場を確かめましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで紹介します。
先週のリップルは、週の後半を中心に価格下落が目立っています。
5月5日に始値が81.015円だったところ、75.682円まで下がってしまいました。
前日の4日の上昇も目立っていましたが、それを打ち消した格好です。
7日~8日にかけて連続した価格下落も痛手になりました。
7日の始値は76.353円でしたが、8日には終値が72.746円まで落ちました。
先週の始まりである2日の始値は76.655円だったので、週単位でまた値を下げたことになります。
ちなみに今週の始まりである9日も、記事投稿時点では終値未確定ながら、70円台を下回る安値取引が確認されています。
今後は60円台での攻防もありそうです。
価格下落が続いた背景は?
今回の価格下落が続いた背景として、金融市場のリスクオフ情勢が挙げられます。
加えて、リップルにとってのポジティブな報道があまり見られないことも要因でしょう。
金融情勢のリスクオフの原因は、主に以下の3つです。
・ロシアのウクライナ侵攻による地政学的リスク
・FOMC(米連邦公開市場委員会)によるアメリカでの0.5%利上げ決定
このように世界経済にとってネガティブな要素が揃うと、あらゆる金融市場にとっての重石になります。
たとえば主要仮想通貨のひとつであるビットコインでも、先週は以下の値動きでした。
先週の後半である5日から値下がりが集中しており、同時期のリップルの構図と似ています。
このように金融市場全体の景気がよくないと、リップルの取引額も下がり続けるでしょう。
リップル自体にポジティブな情報が少ないことも、価格上昇を阻んでいるようです。
先週において市場に影響を与えそうなニュースは、リップル社による2022年第1四半期におけるレポートのみでした。
ここでリップルの売却状況や取引量、関連技術の開発状況などがつづられています。
リップル社の最新レポートは1日に発表されました。
翌2日に始値76.655円から、終値77,033円に微増しています。
しかしレポートでは第1四半期の売り優勢のようなネガティブな情報があったからか、決定的な上昇にはつながりませんでした。
レポート発表以後は、リップル社に関する特筆すべき情報があまり見られません。
このままではほかの金融市場の情勢に流されるだけで、仮想通貨としての将来にもあまりよくないでしょう。
今後の価格予測は?
今週のリップルも、ポジティブな情勢変化は望みづらいでしょう。
5日と25日単位の各移動平均線を当てはめてみても、ネガティブな状況が見てとれます。
以下のチャートにおいて、5日が青、25日が赤線です。
短期の青線は赤線から離れながら下がっている状況です。
長期の赤線も下り坂になっているため、好転の兆しは見られません。
青線が赤線に近づきはじめれば、価格好転のチャンスも出始めますが、現在のところは慎重に推移を見守った方が良さそうです。
まとめ
先週のリップルは下落トレンドが続き、60円台の攻防に入りそうな状態です。
経済情勢に関わるネガティブな情報が多いため、リップルも影響を受けているのでしょう。
しばらくは段階的な価格ダウンに気をつけたいところです。
価格好転のきっかけは、いつ生まれるのでしょうか。