2021年のリップルは、これまでよりも相場が前進していますが、不安定な感じも目立ちました。
一時200円超えもありましたが、現在は90円台を主に推移する状況です。
しかしCEOが2021年を「今まででもっとも好調」と自己評価するなど、前向きな面も見られました。
2021年の相場推移と、主なニュースを見ていきましょう。
記事を読めば、リップルの2021年の動きと、それからの価格予測のヒントがわかります。
要点
2021年のリップルの相場は?
2021年のリップルの相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の週足チャートで検証します。
2021年初頭は20円台での取引もありましたが、そこから急成長を見せ、4月に170円台が相場になっています。
しかし4月~5月にかけては値動きが不安定で、攻防に負けたリップルは7月まで下落トレンドがメインになっています。
そのあとは60円台から8月半ばに130円台を記録しましたが、春ごろほどの勢いにはいたっていません。
リップル恒例のカンファレンスイベント「SWELL」開催の11月以後は下落がメインになり、最終的には90円台での取引がメインです。
2021年のリップルは初頭の20円台から成長を見せていますが、基本的に不安定な値動きなので、楽観視できない印象です。
2021年のリップルの主なニュース
2021年もリップル社は、世界中で金融機関や国家と提携をするなど、積極的な動向が話題になっています。
Brad Garlinghouse CEOによる自己評価の高さも、2022年に向けた後押しになるでしょう。
たとえば11月にはSBI Ripple Asiaによるタイのアユタヤ銀行との提携がありました。
同月にはステーブルコイン開発という目的で、パラオ共和国との提携を明かしています。
金融機関だけでなく国家にも積極的に協力することで、リップル社の新たな一面が見られたでしょう。
またGarlinghouse CEOのコメントも話題になっています。
CEOは2021年のリップルについて「これまででもっとも好調」とコメントしたからです。
しかしリップルは2020年12月にSEC(米証券取引委員会)からXRPが未登録の有価証券として違法に取引されていると訴えられました。
リップル社は裁判の決着を2022年内と見ているようです。
裁判の行方も気になりますが、2022年もリップル社が前向きな話題を提供することを願います。
リップルの今後の価格予測は?
リップルは今後も不安定な相場が気になりますが、年単位で見るとさらなる成長も期待できます。
チャートを月足で見てみましょう。
2021年は久々の高値取引になりましたが、2017年末から2018年初頭のような勢いはありませんでした。
2017-2018の年末年始では一時300円台での取引があったからです。
2021年の最高値は210.058円になっています。
しかしトータルで見ると、20円台での取引が当たり前だった2020年までより、大きな前進が見られます。
仮想通貨リテラシーや、開発会社の積極的な提携によるXRPの認知度上昇から、2022年は相場躍進の可能性があるでしょう。
一方でリップルは相場が不安定になりやすいデメリットがあるため、暴落による損失には要注意です。
まとめ
2021年のリップルは不安定な相場でしたが、2020年までより前進が見られました。
久々に200円台で取引されるなど、再評価の機運が高まっているからです。
リップルは開発会社が送金ネットワークやステーブルコイン開発を目的に、世界中の金融機関や国家と提携しています。
こうした草の根活動のような方針が、段々と効果を生んでいるのかもしれません。
SECから裁判中というリスクもありますが、2022年には前向きなニュースに期待したいところです。