リップル社が2024年第一四半期の市場レポートを発表しています。
それによると、XRPLのオンチェーン取引が前四半期から倍増しました。
加えて取引量の安定ぶりや、SEC(米証券取引委員会)との裁判の予測など、リップル社を取り巻くさまざまな要素に言及しています。
レポートには前向きな文言が多く、今後の発展が期待できるでしょう。
リップル社のレポートについて、主要なものを詳しく解説します。
要点
XRPLのオンチェーン取引が前四半期から倍増
リップル社の最新レポートによると、XRPLが大きな成果を上げました。
前四半期と比べて、オンチェーン取引が倍増しているからです。
急激に勢いを増したことで、XRPLの存在感が強まっています。
2024年第1四半期では、約2億5139万件のXRPL上の取引が確認されました。
2023年第4四半期の取引件数は1億2103万件なので、約108%の増加です。
以上から世界中で多くの方がXRPLを利用したことになります。
またリップル社は取引コストの減少も強調しました。
平均コストは従来と比べ、1件あたり約45%減少し、その相場は約0.000856ドルにとどまっています。
コスト削減でXRPLが利用しやすくなり、多くの需要を呼び込んだのでしょう。
以上からここ最近は、XRPLの影響力が高まっています。
XRP取引量は年初から安定
レポートによると仮想通貨XRPの取引量は、年初から安定しています。
取引の大部分はバイナンスやバイビット、アップビットといった海外取引所によるものです。
以上の3社が全取引量の70%を占めています。
2024年の第1四半期中では、法定通貨とのペアによる取引量が11%でした。
2023年第4四半期では15%だったので、4%の減少です。
法定通貨に頼らず、仮想通貨同士のペアで取引するケースが増えました。
以上を踏まえてリップル社はレポート内で、XRPの大部分がテザー(USDT)とのペアで行われていることを述べました。
テザーは米ドルと価値が連動する仮想通貨で、世界的に人気のステーブルコインです。
リップル社の企業努力により、仮想通貨同士による取引が活発化しています。
SECとの裁判の進展も予想
リップル社はレポート内で、SECとの裁判の進展も予測しました。
2020年12月にSECから提訴されて以来、裁判は長期化しています。
2024年4月には、SECがリップル社への約20億円に及ぶ罰金刑を提案しました。
同社はSECに対し、提案を不当と指摘しています。
以上を踏まえてリップル社はレポート内で、判事の最終判断が今後数か月以内に下されると予想しました。
さらに判事について、公正な対応を行うと信じているようです。
裁判でSECは、リップル社提供のXRPについて、有価証券でありながら未登録のまま販売されていると指摘しました。
一連の行為が違法としてリップル社を訴えていますが、同社は一貫してXRPを有価証券でないと主張しています。
2023年7月の判決では、個人向けXRPが有価証券でないと裁判で認められ、リップル社の一部勝訴が決まりました。
このような経緯からリップル社は、裁判の進展に自信をもっているのでしょう。
まとめ
リップル社は最新レポートで、XRPLや仮想通貨XRPの活躍をアピールしました。
XRPLの取引ペースが速まっており、XRPの取引量も安定しています。
SECとの裁判でも、前向きな進展があると信じているようです。
今後のリップル社も、さまざまな話題を提供するでしょう。