東京ドームは29日にユーティリティトークンの提供を始めました。
このトークンは三菱UFJ信託銀行のプラットフォームをベースにしており、東京ドームホテルでの宿泊代などに使えます。
現金ではない手段により、首都圏内の行楽地や宿泊施設を利用しやすくなりそうです。
今回のユーティリティトークンについて、詳細をまとめました。
要点
東京ドーム提供のユーティリティトークンとは
東京ドームは29日に、ユーティリティトークン発行をスタートしています。
三菱UFJ信託銀行株式会社のプラットフォーム「Progmat UT」を活用する形です。
Progmat UTとは、NFT技術を使って、デジタル資産の発行や管理をできるプラットフォームになります。
今回は東京ドームのトークン発行を助ける狙いでしょう。
ユーティリティトークン使用では、関連システムが必要です。
今回は発行体によるトークン管理システム「Token Manager」と、顧客によるトークン使用システム「Token Wallet」が使用を受けます。
このようなサポートシステムによって、現金を使わない経済活動ができるのです。
東京ドームのトークン発行は、行楽地での経済活動に新しい流れを生む可能性があります。
東京ドームのトークン発行について、以下の口コミが寄せられました。
ユーティリティトークン発行のしくみ
東京ドーム発行のユーティリティトークンの活動には、発行体と顧客それぞれに対応したシステムが重要です。
今回のトークンの場合、「Token Manager」「Token Wallet」のβ版を使います。
β版は特定システムの無償版で、余分なコストを使わない運営につながるのが特徴です。
発行体である東京ドームはManagerでトークン発行や管理を進めます。
銀行が管理者として現金を扱う状況と似ているでしょう。
顧客はWallet上でトークンを受け取り、随時使えるしくみです。
こちらは仮想通貨のデジタルウォレットと似た使い方になります。
ユーティリティトークンはデジタル資産の一種で、仮想通貨と同じく現実世界での実体はありません。
ただし食事や商品購入、宿泊など特定のサービスに、現金の代わりとして使えます。
社会的にキャッシュレス決済が主流になっているため、トークン決済も見逃せません。
一方でユーティリティトークンはデジタル資産なので、その流通に対応したシステムが必要です。
今回は東京ドームがトークンを管理する「Manager」と、顧客が資産保有や決済に使う「Wallet」があります。
このようにシステム導入の手間はありますが、一度体制が整えば、トークンを使ったスムーズな決済が可能です。
そのような意味でも今回の東京ドームによるトークン発行には、社会的な意義があります。
東京ドーム発行のユーティリティトークンのメリット
東京ドーム発行のユーティリティトークンにより、以下のメリットを期待できます。
・東京ドーム天然温泉スパラクーア「スパ ラクーアパス」
宿泊プランにはルームサービスでの朝食や、ダイニング「ドゥ ミル」のディナーなどが含まれます。
特定のスイートルームに、約60%割引の特別価格で宿泊可能です。
料金は税込で2名27万8300円のところ、11万円にまで下がります。
スパ ラクーアパスは、購入後60日間何度でも入館可能な特別パスです。
税込で1名最大18万6650円のところ、5万8000円の特別価格になります。
最大68%割引なので、スパが好きな人には注目です。
このように東京ドームは、今後も有意義なトークン使用サービスを提供する可能性があります。
まとめ
東京ドームがユーティリティトークン発行に乗り出しました。
トークン入手により、スイートルームやスパなどを特別価格で利用できます。
巨人ジャイアンツの試合を観たり、ドームシティ周辺で行楽を楽しみたい方にとっては朗報でしょう。
今後も都内の行楽地で、以上のようなトークン発行があるかもしれません。
東京ドームは、デジタル資産による経済活性化の手本となるのでしょうか。