米で高まる利上げ機運に、さらなる懸念が出ています。
このままいくと、2023年に政策金利が5%に達する可能性があるのです。
米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁が、18日にロイター通信報道で、上記のような見解を示しました。
彼の言葉どおりなら、世界経済はしばらくインフレの影響を受けることになります。
そうなると仮想通貨市場への影響も気になるところです。
現在の米国における利上げ機運を、仮想通貨の価格予測のためにも見ていきましょう。
要点
目次
FRBは11月に政策金利0.75%上昇の方針
Coinpostの19日報道によると、FOMCは11月に、政策金利を0.75%上げる方針です。
政策金利上昇によって、金融市場のリスクオフ姿勢が強まるでしょう。
報道によって、ビットコインなど仮想通貨市場も短期的打撃を受けるかもしれません。
米国をはじめとする各国経済は、未だにインフレのリスクにさらされています。
そこで米国は利上げで景気減速を図り、物価上昇などを止める狙いです。
しかしこれが続けば、米国政策金利は5%に達する可能性があります。
以上から米国の利上げ機運は、これからも投資家心理を揺るがすかもしれません。
米国の政策金利について、以下の口コミが寄せられました。
米ミネアポリス地区連銀総裁が政策金利5%到達を予測
米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は、18日のロイター通信の記事で、米政策金利が5%に到達する可能性を示しています。
彼はFOMCメンバーについて、2023年序盤までに4.5%~5%への政策金利引き上げを考えていると語りました。
このように米国での利上げ機運は、まだまだ続きそうです。
実際に政策金利が5%に達すれば、2007年8月以来の水準になります。
この水準は約14年間ありませんでした。
久々の5%到達によって、米国や世界経済はどのような変化を迎えるのでしょうか。
米国での過去最大政策金利は1981年の19.1%
米国の政策金利の歴史を見ると、5%どころか、2ケタに到達した年もあります。
出典:FRED
米で過去最大の政策金利になったのは、1981年6月の19.1%でした。
以上のようにインフレのピークアウトは読みづらく、政策金利が歴史的な数値にいたるケースもあります。
今回のインフレ懸念では、米国での政策金利5%到達が想定されています。
しかし物価上昇が止まらないと、10%到達懸念まで報じられるかもしれません。
1981年の場合、第2次石油危機のデフレ効果の反動で、インフレの懸念が強まっていました。
実際に当時の米景気は、後退期に入っています。
しかし金利自体は、1981年を過ぎてから下降傾向になりました。
今回の世界的なインフレが、どこでピークアウトを迎えるかはわかりません。
政策金利のピークアウトを読みながら、仮想通貨投資を慎重に進めましょう。
政策金利の上昇が仮想通貨に与える影響
米は世界経済をリードしているため、政策金利の上昇は仮想通貨にも影響を与えるでしょう。
利上げは需要減退を促すとされます。
仮想通貨も投資対象である以上、利上げ報道の影響は避けられません。
実際に最近の仮想通貨市場でも、米国での利上げ報道によって売り優勢になる場面がありました。
集中的な暴落によって、仮想通貨関連企業が倒産に追い込まれたケースも見られます。
利上げ報道によって売り気勢が強まると、相場の下落を生むでしょう。
これが仮想通貨企業の経営にも影響を与え、こちらに関するネガティブな報道も出ます。
以上が市場減速に拍車をかけ、負のスパイラルを生む可能性に注意です。
まとめ
米国の利上げ機運には、今後も注意が必要です。
2023年になると、米国の政策金利が5%に達するかもしれません。
このようなネガティブな報道は、仮想通貨市場にも影響を与えるでしょう。
今後の仮想通貨購入や保有時は、米国の政策金利で価格が揺らぐ可能性に気をつけてください。
来年までの仮想通貨市場は、しばらく世界経済情勢がキーポイントになりそうです。
今後の価格推移だけでなく、経済ニュースの分析を考えましょう。