今年、市場最大のテーマとして投資家・業界関係者が注目している材料にビットコイン「半減期」があります。
今回は今年最大のイベントである半減期についてまとめました。
要点
いよいよきたるビッグイベント「ビットコイン半減期」
すでに昨年からメディアで多く報道され、このブログでもお伝えしていましたが、ビットコインは今年5月に半減期を迎えます。
半減期とは・・・とても簡単にいうと、マイニング報酬が半減すること。半減期はその通貨の価値を保つためにあらかじめプログラムされている。ビットコインにおいては、ほとんど4年に1回のサイクルで半減期を迎える。ビットコイン以外の仮想通貨にも半減期はある。
なぜビットコインの半減期がここまで注目されているかというと、それが市場の需給の関係に直接変化を与えるからです。
市場には様々な材料がありますが、需給の関係に直接影響を及ぼすイベントは半減期以外ないでしょう。
とても簡単に半減期と価格の仕組みを説明したものが下記になります。
①マイナーへの報酬が半減する(今回は12.5BTC→6.25BTC)
②市場への新規供給が半減することになる
③希少性が高まり価格上昇
もちろん、ビットコインの価格については、複雑な要因がありますが、根本的な構造は上記のものです。
半減期は、これまで市場に出回っていたものが突然半分になるので、需給の関係に直接影響を与えるインパクトの強い材料です。
2日には、ビットフライヤーの加納氏も半減期について言及。
ビットコインの半減期でなぜ価格上昇期待があるのかを説明します。
今のビットコインは10分に一回12.5BTCがマイニングされます。これは年間で657,000BTCで今のレートだと約5120億円もの新規供給があります。https://t.co/qIMCrU3DA0
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) January 2, 2020
同氏は半減期を迎えると、マイナー達の採算が合わなくなり、価格上昇を期待してホールドするため、市場への売り圧力が低下し価格が上昇が起きやすくなると指摘しています。
これから価格は上昇するのか・しないのか
ただ、ここから仮想通貨市場が上昇するというとまだわかりません。
なぜなら、すでにビットコインは昨年の安値35万円からすでに大幅な上昇を遂げたからです。
とあるファンドによると、ビットコインは過去、半減期1年前から価格上昇傾向にあり、2019年~2020年の動きも見事に過去の動きを踏襲したといえるでしょう。
そのため、専門家からはすでにビットコインは半減期を織り込んだという指摘も出ています。
材料の織り込み・・・とある材料・イベントが先にある場合、それを価格が反映すること。ビットコインの場合、投資家が半減期を見越してすでに買っている場合が考えられる。
まとめ
今年、投資家や業界関係者が注目するもっとも重要な材料に「ビットコイン半減期」が。
半減期はビットコインの需給の関係に直接影響を及ぼすイベントのため、今年は値動き動向が要注目となります。
ただ、専門家の中にはすでにビットコインの価格が半減期を織り込んだとの指摘もあるので、まずは実施が予定される5月までに価格が上昇するのか・しないのか見極めたいところです。