ビットコインが600万円を超えており、過去最高値更新の機運が高まっています。
国ごとの法的規制やライバル通貨など議論を呼んできたビットコインですが、今や経済活動の新しい手段として注目される状況です。
そこで気になるのは、歴史から見た値動きです。
今回はビットコインの1年ごとの値動きに着目し、2011年から市場がどう変わってきたかを確かめます。
仮想通貨の長期保有を考えているなら、この記事で実行すべきかを判断できるでしょう。
要点
現在の市況は?
まずは10月12日時点のビットコイン市場をチェックしましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで検証します。
9月末から上昇トレンドが続いています。
このときの始値は453万7532円でした。それから終値が前日比からダウンした赤ローソク足は2日分しかありません。
上昇ムードが続き、12日22時39分時点では643万4500円にまで上がっています。
上げ幅は9月30日から約41.8%にまでなりました。
凄まじい値上がりもあり、仮想通貨業界ではビットコインが過去最高値を更新し続けるという意見も多いようです。
過去から1年ごとのビットコイン市場を検証
ビットコインが本当に成長しているかを見るには、過去からの値動きの検証が大切です。
1日や1カ月ごとではなく、1年ごとで確かめればわかりやすいでしょう。
GMOコイン販売所の月足チャートから、毎年12月の終値を検証してみました。
この場所では2011年からビットコインの価格が記録されているので、そこから見てみます。
2012年:1171円
2013年:7万6632円
2014年:3万7945円
2015年:5万1698円
2016年:11万3317円
2017年:166万0079円
2018年:39万9579円
2019年:76万1264円
2020年:295万1671円
2021年10月12日:643万4500円
2011年は357円でしたが、ビットコインはそこから成長の歴史を重ねています。
ビットコイン成長のカギは2017年から
ポイントは2017年のブーム期から2018年の反動期と、2019年以降の安定期の2つです。
2017年の終値は100万円を超えていますが、この時期は一時200万円超えで取引されたことが話題になりました。
しかし2018年は反動で大幅に値を下げています。
同年初頭に起きたCoincheckのハッキング騒動から始まり、世界的に仮想通貨のリスクが議論された影響でしょう。
以上から2017年から起きたビットコインブームは、2018年に沈静化しました。
しかし2019年はビットコインが再評価を受けるように、安定成長を見せています。
2020年は新型コロナウイルスという未曾有の有事にも負けず、1BTC300万円に迫りました。
ビットコインは2021年も成長を続けています。
社会的にお金のように使えることがわかったり、仮想通貨独自の利便性が理解されたりしたのでしょう。
今後何らかの要因で安くなる年があるかもしれませんが、長期的にはどんどん成長を重ねていくでしょう。
チャートに示され価格は1BTCあたりですが、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨は0.1、0.001BTCのような小数点以下の枚数でも買えます。
多くの人が手を出しやすいのは、数量調整しやすいからでもあるでしょう。
以上から今後は、ビットコインの社会的浸透が続き、さらなる需要アップが期待できます。
まとめ
ビットコインは2008年の誕生以来、着実に成長を続けています。
国内外のさまざまな取引所への上場から始まり、社会的な知名度アップにしたがって、需要が増え続けているからです。
今後何らかのネガティブなニュースがあれば、一時的な価格ダウンがあるかもしれません。
しかし長期的には、まだしばらく成長の年が続くでしょう。
今回の検証記事を参考に、ビットコインを持ち続けるべきかを考えてみてください。