ここのところ、100万円を超えて安定した動きを見せているビットコイン。
多少売られてセンシティブに記事になることもありますが、大きく下落することなく大台の100万円付近で高止まっています。
今後も一時的に売られたり買われたりすることは十分考えられますが、その動きに振り回されて、一喜一憂したくはないですよね。
これからビットコインを買おうと思っている人、今持っているビットコインを売るタイミングを計っている人。
大きな上下動に振り回されず落ち着いて動向を見守るために必須の厳選テクニカルを解説します!
相場の天底を知らせるRCI
今回は、GMOコインで口座を開設すると使えるチャートソフトTrading Viewを使ってみます。
ビットコインの価格は、見てわかるように、常に上下動を繰り返し、推移していきます。
これは仮想通貨に限ったことではなく、既存の法定通貨であっても同様に上下動を繰り返して推移します。
この波の下の方(安い時)でビットコインを買って、上の方(高い時)で売れば、利益をあげられるのですが、
安くなったから喜んで買ったはいいものの、それっきり上がらずに損失を計上する結果に終わるというのは、良くある話。
特に日本人は欧米人に比べて逆張りを好む傾向にあり、下がっているときはお買い得だと思って買う人が多いようです。
逆に欧米人は順張りを好み、価格が上げているときにその動きが継続する前提でさらに買い、利益をあげる人が多い。
下げて安くなっときに買うことが間違いというわけではないですが、相場の世界では『値頃感』で飛びつくのは非常に危険な行為と言われています。
価格が下げて安くなった時に買うには、そこから価格が上昇していく根拠が必要です。
その根拠を得るために用いられるのが、RCI(Rank Correlation Index)というテクニカル指標です。
この指標は、オシレーター系といわれ、相場においての買われ過ぎ、売られ過ぎを知らせてくれます。
早速チャートに入れて見てみましょう。
このRCIは、無料で表示させることができます。
通常、RCIは1本ではなく2~3本を同時に表示させて、売買のタイミングを計ります。
それぞれの線が短期・中期・長期の動きを示していて、一般的にはそれぞれ9日、26日、52日間を設定します。
上のチャートだと、赤が短期、青が中期、緑が長期の線です。
右側にあるメモリが、買われ過ぎ、売られ過ぎを示しています。
-100~100の動きの中で、80を超えれば価格がその期間の高値圏に到達したことを示し、100に近づくほど買われすぎている状況といえます。
逆に、-80を下回れば価格がその期間の安値圏に到達したことを示し、-100に近づくほど売られすぎている状況といえます。
売られすぎている状態に入ると、次は買われ上昇することが考えられるということになります。
実際にチャートを見てみると、RCIが買われ過ぎから下がり始めた時に価格も下げていきます。
逆に、RCIが買われすぎている状態から下がり始めた時には価格も下げていくというサイクルが見てとれると思います。
RCIの天井と底からの動きに合わせて価格が上下していくことを念頭に価格を見れば、次に起こる値動きをある程度想定することができるということです。
今のビットコインを見てみると、100万円を超えて注目を集めており、RCIでは高値圏に到達し、買われすぎている状況です。
つまり、今はビットコインが売られるのを待ってから次の上昇の波を捉えた方が安全と言えるかもしれません。
RCIを使うときの注意点
RCIは相場の買われ過ぎ、売られ過ぎの状態を示してくれますが、相場に勢いがあるときは、100もしくは-100に張り付いて離れない時があります。
これは、非常に強い相場の力が生じているときに見られ、一方的な価格の動きが継続すると考えられます。
今のビットコインもこのまま買われ続けて、下がってこない可能性もあるということになります。
実際、2017年にビットコインが強い上昇を見せた局面では、長期線が売られ過ぎの水準に入ってくることはありませんでした。
まとめ
相場の上下動の波を落ち着いて観察し、次の波を予測するのにRCIは非常に役に立つ指標と言えます。
ただ、RCIでは計りきれない相場の勢いというものがあり、その時にはRCIを根拠に売買するのは危険な行為になります。
今のビットコインは買われ過ぎの状態と見ることができ、一旦は売られる可能性がありそうです。
今後も、価格とRCIの連動した動きには注目です。