年初以来、右肩上がりだったアルトコインや草コインですが、ここ数日は下がる傾向が見られています。
SNSでは、バブルが終わってしまったのではないかと囁かれている一方で、BNBやIOSTといった一部の通貨は依然価格を伸ばしている状況です。
そこで今回は、何故BNBやIOSTは他の通貨と違い、ずっと価格を上げているのかを解説していきたいと思います。
バブルが止まらないBNB
Binance Coin(BNB)は、仮想通貨取引所Binanceが発行しているトークンです。
元々はBinanceの手数料を割引するくらいの機能しかありませんでしたが、その時価総額は今や5兆円にも上り、BTCやETHに次いで3位まで上昇しています。
他の通貨とは違い、特別目立った機能がない仮想通貨取引所のトークンがなぜこれ程までに大きくなったのでしょうか。
その背景には、DeFi(分散型金融)での活用がありました。
パンケーキ効果で大暴騰
DeFiとは、簡単に説明すると自分の保有している通貨を貸出して、金利を得ることができるシステムです。
流動性を提供する見返りとして、その手数料を得ることができます。
特に、最近話題になっているパンケーキ(PancakeSwap)という分散型取引所は、素人でも比較的簡単に参入することができます。
そして、そのPancakeSwapで得られる金利は、通貨によって年利100%~500%という驚異的な数値となっているのです。
100万円分の通貨を預けていた場合、1年後には金利手数料だけで数百万円になっている可能性があると考えるとその凄さが実感できるかと思います。
もちろん、リスクはあるので必ずしも利益を得られるわけではありませんが、リスクに対するリターンがあまりにも大きいことから非常に人気を集めています。
そんなPancakeSwapですが、実はBNBを持っていないとまともに利用することができません。
PancakeSwapで通貨を預ける場合、必ず2種類の通貨をペアで預ける必要があるのですが、基本的にどちらか一方はBNBが必要となってきます。
つまり、PancakeSwapを利用する為には、まずBNBを用意しなければいけないのです。
BNBの高騰は需要によって成り立っていた
先ほども述べましたが、PancakeSwapでは年利100%~500%も夢ではありません。
恐らく、一般人が参加できるもので、ここまでリターンが大きいサービスは他にまずないでしょう。
そうなると、人々は次々とBNBを買い求めるようになります。
買えば買うほど、金利収入が増えるわけですから、先行投資として考えている方もそれなりにいるようです。
このように、BNBを中心としたDeFiが誕生したことが、価格暴騰の要因となっていたのです。
IOSTも好調に推移
1月の上旬から価格が暴騰しているIOSTですが、こちらは初心者に人気であることが、価格を伸ばしている大きな要因だと考えられています。
日本の取引所に上場しており、他の通貨よりも圧倒的に単価が安いことから、口座を開設した人が真っ先に目を付けやすい通貨と言えるでしょう。
しかし、BNBとは違って実需を伴わない暴騰なので、SNSではかなり危険なのではないかという声も挙がっています。
ただ、2017年の仮想通貨バブルでは、実需が伴っている通貨よりも、話題性や初心者に人気のある通貨の方が価格が上昇する傾向がありました。
特に、単価が安い通貨は初心者が集まりやすいので、新規投資家が増え続ける限りはそうそう価格が崩れることはありません。
今はどこの取引所も本人確認に時間が掛かっている程、新規投資家が増加しているウェーブですので、状況によってはIOSTの更なる続伸が見られるかもしれません。