要点
・改めて振り返るビットコインキャッシュの歴史についても解説。
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)、価格が上昇
※画像引用元:BitcoinCash
今から1カ月前の11月15日、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)はハードフォークによって2つに分裂され、ビットコインキャッシュはこれまでのハードフォーク後より、今回のハードフォーク後の状況の方がはるかに良い状況になっています。
周知の事実ですが、ビットコインキャッシュは、ビットコインのハードフォークによって誕生した仮想通貨です。
Binance(バイナンス)によってマイニングされたブロックナンバー「661647」が、最終ブロックとなって、分裂しました。
もともと、BCHのハッシュパワーが最も高いため、BCHタイトルを取得し、ビットコインキャッシュノード(Bitcoin Cash Node/BCHN)となって、新しいビットコインキャッシュABC(BitcoinCash ABC/BCHA)が誕生しました。
分裂を繰り返すビットコインキャッシュ
今から約2年前の2018年11月15日、ブロック容量(大きさ=対応可能トランザクション数)についてコア開発陣の中で意見が一致せず、ビットコインキャッシュブロックチェーンはビットコインキャッシュとビットコインSVに分裂しました。
※画像引用元: CoinMarketCapより
ビットコインSVはハッシュパワーの点で、より小さなチェーンとして浮上したものの、最初はBCHとのリスクの高い、勝者がすべてを占めるハッシュ戦争に従事し、マイニンググループは他のブロックチェーンから優先側にリソースを再割り当てを実施していました。
その後、ビットコインSVはビットコインキャッシュ側に対し、最終的に降伏。
ビットコインキャッシュの横で共存していくことに同意し、現在に至っています。
その結果、当時のBCH取引は不安定で、2018年11月5日、1BCH=627.70ドルの前後で推移していたものの、分割当日には293.19ドルにまで急落し、1カ月後は79.90ドルにまで暴落と言える下落を見せました。
最近の好調な価格は、最新のハードフォークがほんの一瞬だった可能性があることを示しています。
しかし、ビットコインとは異なり、BCHは、ビットコインから分離してわずか数カ月後の2017年12月19日にヒットした過去最高の3,719ドルからはほど遠いままの価格で推移して今に至っています。
過去3年半の間に3つのハードフォークが実行され、ビットコインキャッシュの開発者、マイナー、およびユーザーは、ビットコインキャッシュを正しい方向に突き進めるため、コア開発者らを中心に、妥協する練習の必要に迫られているのかもしれません。
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)の歴史
2009年に運用が開始されたビットコインに、急激な取引量の増加に伴い浮上したスケーラビリティ問題に端を発し、2017年8月1日にバードフォークして誕生したのがビットコインキャッシュです。
ハードフォークとは、仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーンが分岐され、各チェーンが独立した道を歩んでいくことを言います。
ビットコインキャッシュについて改めておさらいをしていくと、ビットコインと同様、Proof of Workを採用しており、発行上限は 2,100 万枚と設定されています。
もともとはビットコインであったことから、多くのシステムがビットコインを同じ仕様になっており、半減期についても4 年に1度訪れるようにビットコインキャッシュプロトコルにて設定されています。
ただし、ビットコインと異なるのが、先にも説明したスケーラビリティ問題に揺れ、ハードフォークが実施された問題である、ブロックサイズです。
現時点のビットコインのブロックサイズは1MBのままであるのに対し、ビットコインキャッシュは 32 MB と32倍の許容量に設定されています。
ブロックサイズが大きいことで、一度により多くの取引処理を目指したのがビットコインキャッシュです。