去年、XRPが証券性をめぐる問題でSEC(米証券取引委員会)から訴訟提起されたことは皆さんもご存じかもしれません。
そして、訴訟をされた場合、その通貨は敗訴される懸念から大暴落を起こす可能性があります。
その為、自分の持っている通貨が証券に該当するかどうか気になる方は多いでしょう。
そこで今回は、Crypto Rating Councilが公開した仮想通貨の証券性スコアをご紹介させて頂きます。
問題視され始めた証券性
XRPの訴訟提起が問題視されている今、仮想通貨投資家が最も懸念しているのは、保有通貨の証券性ではないでしょうか。
もし、自分の持っている通貨が証券に該当する場合、問題解決に長期を要したり訴訟の可能性、そして運営資金の調達に影響を及ぼし価格の下落に繋がる可能性があります。
特に中央集権型の通貨は危険視されており、SNSではXRPの訴訟から連鎖的に他の銘柄にも飛び火するのではないかと噂されています。
XRPが今回の訴訟に勝利するか否かは依然分かりませんが、敗訴してしまったとなると、証券性の高い仮想通貨から順番に狙われていくことになるでしょう。
その為、自分が保有している仮想通貨の証券性を知っておくことが必要となってきます。
証券に該当する基準
そもそも、証券に該当する基準とは一体なんなのでしょうか?
明確な基準については公開されていませんが、発行体が分散されているかどうかが大きな基準ではないかと考えられています。
つまり、ビットコインのように世界各国の色々な人がマイニングをして市場に流しているような通貨はセーフ。
逆に、XRPのように最初から運営側が大量の通貨を保有しており、一方的に市場に流しているような通貨はアウトというわけです。
ただ、証券に該当すること自体が悪いわけではありません。
証券に該当していてもしっかりと対応をしていれば、仮想通貨の運営は問題なく続けることができます。
実際、証券問題で一度SECに罰金を支払ったEOSは、今も順調に運営を続けています。
CRCが証券スコアを公開
仮想通貨の評価をおこなっているCrypto Rating Councilが、仮想通貨の証券性をランク付けして公開しています。
こちらのサイトでは、証券性のランクを4段階評価でスコア付けしており、数値が低いほど証券性が低いことを意味しています。
このデータによると、最も証券性が低いスコア1と評価された仮想通貨は下記の7銘柄です。
・ビットコイン(BTC)
・ダッシュ(DASH)
・ダイ(DAI)
・ホライゼン(ZEN)
・ライトコイン(LTC)
・モネロ(XMR)
・USDコイン(USDC)
他にも、イーサリアム(ETH)やBasic Attention Token(BAT)はスコア2と、証券に該当する可能性は低いと判断されています。
一方で、EOSはステラ(XLM)は3.75、リップル(XRP)は4とかなり危険であると評価されているようです。
なお、評価されている30銘柄中、XRPが最も高いスコアを獲得しています。
このデータは、XRPの訴訟提起がされる以前に公開されていたものなので、最も高かったXRPが実際に訴訟されていることを考えると、かなり信憑性のあるデータであると言えるでしょう。
まとめ
今回は、各仮想通貨の証券性スコアを紹介させて頂きました。
Crypto Rating Councilから30銘柄のスコアを確認することができるので、保有している通貨の証券性を確認してみましょう。
なお、証券性が高いと価格が下落する可能性があると述べましたが、別に証券に該当すること自体が完全な悪であるというわけではありません。
証券に該当するのに、届け出を出さずに販売していたことが問題なのです。
その為、仮に証券に該当するとしても、証券として認めてもらいルールに則った運営をしていれば特に問題はないでしょう。