ファンダメンタル・クリプト・アセット・スコア(FCAS)という、各仮想通貨の「健康度」を発表するサイトがあります。
仮想通貨の「健康診断」を行うというFCASの実態を知りたい人もいるでしょう。
今回はFCASの内容を解説しつつ、各仮想通貨における最新の健康情報を紹介します。
要点
ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨の健康チェックを行うFCASがあります。その事業内容に迫ります。
目次
FCASとは
FCASとは、「ファンダメンタル・クリプト・アセット・スコア」の略であり、仮想通貨の信頼性を人間で言う「健康」に見立て、数値で測るシステムです。
仮想通貨マーケットデータを配信するサイト「CoinMarketCap」が開発しており、2019年3月19日に運用が始まっています。
自身のほしい仮想通貨に迷ったときや、おすすめの仮想通貨を知りたいときなどに役立つプラットフォームでしょう。
仮想通貨の健康を測るポイントは?
仮想通貨の健康ステータスは主に以下の3つの基準から結果を出しています。開発者の動きや利用者の活動、銘柄に関連する市場の成熟度です。
開発者の動き
仮想通貨の開発陣営の行動はFCASが示す健康度に影響を及ぼします。
開発側がコードやシステムの改善やコミュニティへの情報発信など、積極的な活動を展開していればFCASの数値も上がる可能性があります。
近年はICOという販売会に新しい仮想通貨を出しながら、その後の連絡を途絶えさせてしまう開発・運営者もいることが問題となっています。
ユーザーに仮想通貨を提供する側がシステム改善や情報発信に尽力することが信頼性アップのカギとなり、FCASの数値にも好影響を与えるようです。
利用者の動き
仮想通貨を売買する利用者の数やプロジェクトの活用度合いなど、ユーザーの動向もFCASの結果に反映されます。
需要の高い銘柄なら、流動性の高さも期待でき、利益を得やすいという評価が下るでしょう。
仮想通貨にはビットコインの代金決済、リップルの安い手数料による高速送金システムなど、特有の機能があります。
独自の機能を使うユーザーが多いほどFCASも高いステータスを示してくれます。
市場の成熟度
仮想通貨の市場における成熟度も判定対象です。
たとえば供給量が多ければ、ユーザーは売買しやすくなり、流動性に好影響を与えるでしょう。
しかし仮想通貨にはリスクがつきものです。
セキュリティや機能不全などの対策がおろそかだと、供給量が多くてもFCASは評価しないと考えられます。
供給量や流動性、リスクマネジメントなどのバランスをFCASは見ています。
仮想通貨の健康度とは?
仮想通貨の健康度は1000点満点で判定を行います。
ランクはSとA~Fの7段階にわかれます。
人気のある仮想通貨の多くもSやAの高いランクに位置しています。
健康度という情報を参考に、仮想通貨を選んではいかがでしょうか。
現在はビットコインよりもイーサリアムの方が元気
記事投稿時点でのFCASを確かめてみたところ、最高のSランクにあったのは926点のイオス、925点のイーサリアム、901点のゼロエックスの3銘柄でした。
仮想通貨として最も取引量の多いビットコインは896点でAランクです。
ちなみにリップルは854点を記録してのAランクです。
FCASからは、イーサリアムがビットコインやリップルなどより健康度が高く、おすすめできるという結論が見えます。
このようにFCASの結果を参考にしながら目当ての仮想通貨を決めることも投資戦略のひとつです。
まとめ
CoinMarketCapはFCASという仮想通貨の健康度を測る企画を行っています。
結果は1000点満点の数字に現れるので、おすすめの仮想通貨を探すヒントがわかります。
記事投稿時点ではイーサリアムなどが最高のSランクを記録しており、ビットコインはAランクでした。
しかし結果は随時更新されるので、買うべき仮想通貨も変わる可能性があります。
いずれにしてもFCASは仮想通貨選びに迷う人の道しるべになるでしょう。
本記事でFCASを知り、おすすめの仮想通貨がわかったら、以下のような取引所を訪れてみませんか。