イーサリアムは2日にコア開発者グループによる定期会議を開きました。
そのなかで次期アップグレード「Shanghai(上海)」に向けたテストのスケジュールが議論されています。
3日時点では、3回のテスト実装予定が決まりました。
次期アップグレードに向けて、着々と準備が進んでいます。
イーサリアムの現況について、以下で見ていきましょう。
要点
イーサリアムのShanghaiアップグレードに向けたテスト概要
イーサリアムはShanghaiアップグレードに向け、テストを計画中です。
まずは2日に公開テストネット「Zhejiang」がローンチされ、Shanghaiの起動を控えています。
続いて別の2つの公開テストネット「Sepolia」と「Goerli」でもShanghaiを実装予定です。
このように計3回のテストを控えています。
またメインネットでのShanghai実装は、最短で3月中旬までの見通しです。
Zhejiangにはステーキング引き出し機能があります。
Coinpost報道によると、2日の定期会議に参加したイーサリアム財団のDevOpsエンジニアのBarnabus Busa氏は、7日にはShanghai起動が可能と見ています。
ZhejiangでShanghai起動が終われば、SepoliaとGoerliでも同様に展開予定です。
コア開発者のTim Beiko氏は、2月中旬にSepolia、2月下旬から3月にかけてはGoerliテストネットで実装予定としました。
今回のテスト計画は、ステーキング中のイーサリアム出金の健全性を図る機会です。
仮想通貨取引所やステーキングプールなどは、顧客からイーサリアムを預かっています。
テストネット利用で出金可能とわかれば、顧客を安心させられるでしょう。
その意味でもイーサリアムでは、Shanghaiアップグレードまでの動向に注目です。
Twitterでは以下の口コミがありました。
Shanghaiアップグレード成功でステーキング出金が可能に
Shanghaiアップグレードがうまくいけば、ステーキング中のイーサリアムを出金できます。
これまでイーサリアムでは、2022年9月のアップグレード「The Merge」により、PoS(プルーフ・オブ・ステークス)のネットワークに預けられるようになりました。
しかし預けたぶんはロックを受け、出金機能実装がない限り引き出せません。
事前計画ではShanghaiに加え、Capellaも実装予定になりました。
Shanghaiが実行レイヤー、Capellaが合意形成レイヤーのアップグレードをそれぞれ指します。
テストネットでShanghai+Capella実装が終われば、ステーキング出金のテストが可能です。
機能が健全に動けば、預けた仮想通貨を引き出せます。
この場合は全額に限らず、一部出金も可能です。
イーサリアムを預けていたユーザーは待ち遠しいでしょう。
まとめ
イーサリアムでは、ステーキング出金機能の実装を目指しています。
アップグレードのShanghaiを見据え、出金機能対応のテストネットの計画が明かされました。
こちらがうまくいけば、預けたイーサリアムを引き出せるかもしれません。
今回のテストネット計画ではZhejiangに加え、Sepolia、GoerliでもShanghaiを実装します。
実行レイヤーでShanghai、合意形成レイヤーでCapellaを実装する形です。
メインネットでは3月中旬までに実施の可能性があります。
以上からイーサリアムの次なる進化は、そこまで迫っています。