【要点】
・考察のなかでも特に注目されたのが、同氏はDeFiを予測できたものの、NFTについては、完全に見逃していたことを明らかにしました。
イーサリアムの生みの親がこれまでを振り返る
Ethereum(イーサリアム/ETH)の生みの親であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏は、過去10年間に同氏が行った予測のいくつかを共有。
なかには間違った予測や、同氏がどれだけ学んだかなどが含まれるなか、DeFiを予測したものの、NFTを完全に見逃していたことが改めて浮き彫りになりました。
2020年、イーサリアムの共同創設者であるブテリン氏は、過去10年間に予測したことのいくつかを再考。
同氏は、これまでに学んだことや、同氏が今日について考えていること、プログラマーやライター、初期の頃から仮想通貨市場において積極的なメンバーとして、同氏のこれまでの立ち位置からの視点で多くのことを共有し、書き、予測してきました。
同氏を釘付けにしたものや逃したもの、笑えるものなどの中に、自分の予測について間違っていたと認めたことが大きくクローズアップされています。
ビットコインの採用と規制
2015年にイーサリアムを立ち上げる前、ブテリン氏はBitcoin(ビットコイン/BTC)に対して強気の姿勢だったと明かしています。
2013年7月、ビットコインの「国際性と検閲の抵抗」が、主要仮想通貨がイランやアルゼンチン、中国、アフリカなどの国について、購買力や国民の富を保護するのにどのように役立つかを説明する記事を書いている事を明かしました。
Last week, I actually went to Argentina! My verdict: generally correct. Cryptocurrency adoption is high but stablecoin adoption is really high too; lots of businesses operate in USDT. Though of course, if USD itself starts showing more problems this could change.
— vitalik.eth (@VitalikButerin) January 1, 2022
https://platform.twitter.com/widgets.js
同氏はツイッターのスレッドで、アルゼンチンを訪れたと述べ、仮想通貨の採用は高いが、企業が業務にTether(テザー/USDT)を使用しており、ステーブルコインの採用が多いことに気づいたと述べています。
その後同氏は、約10年前に予測したビットコイン規制の悪影響を反映し続け、当時、プログラマーは、「ビットコインは、それがどの「法的カテゴリー」に含まれるかについて賢明であるのではなく、技術的に検閲に耐えることによって政府に抵抗していると主張していました。
しかし今日、同氏は、ビットコインの持つ特性である分散化により、あらゆる超敵対的な規制環境で生き残ることができると信じているものの、コストはかかりることから、繁栄できないと考えている事を共有し、次のように述べています。
検閲への抵抗戦略を成功させるには、技術的な堅牢性と公的な正当性の組み合わせが必要です。
PoSとシュレーディングタイムラインについて
ブテリン氏は2013年に有望な代替案としてのプルーフ・オブ・ステークについて学び、2014年までにそのアイデアを完全に導入した際、移行にタグを付けその喜びを共有しています。
同氏は、イーサリアムのPoSとシャーディングのタイムラインについての予測を強調し、それらが間違っていて笑えることを認めたほか、ソフトウェア開発の複雑さを過小評価することが自信の根本的な間違いであると述べています。
さらにブテリン氏は、インターネット上のお金に関する彼のコメント、同氏は今でも「お金のインターネットはトランザクションあたり5セントを超えてはならない」と主張しています。
その考えの下、同氏はネットワークのスケーラビリティを改善するため、24時間体制で取り組んでいると明かしています。
DeFiを予測できたたもののNFTを見逃した
ブテリン氏は、イーサリアムのホワイトペーパーを引用し、他の分散型アプリケーションの中でもDeFi(分散型ファイナンス)を予測したものの、NFT(非代替トークン)を完全に見逃したと述べています。
結論として、ブテリン氏は「政治と大規模な人間組織について考える」ことはそれよりも素朴だったと認め初期にはいくつかの間違いを犯し、それをすぐに修正したと述べています。