最近の仮想通貨業界では、イーサリアムネームサービス(ENS)が話題です。
新規登録者や収益が、最近増えています。
コミュニティの認知度が高いことに加え、送金手数料であるガス代の低さに好感を覚える方が多いようです。
ENSの定義に加え、利用のメリットを解説します。
要点
イーサリアムネームサービスとは?
イーサリアムネームサービスは、ウォレットアドレスに独自の名前をつけられるサービスです。
仮想通貨のイーサリアムを入れたウォレットに対して、ユーザーが考えたオリジナルの名前をひもづけられます。
複雑な文字列であるアドレスの代わりに、わかりやすい言葉を当てはめられるのがポイントです。
ENSで作った名前は、NFT(非代替性トークン)になり、トークンとしての売買もあります。
固有の名前を当てはめることで、ウォレットを使いやすくなるだけでも役に立ちます。
加えてURLや暗号ハッシュとしても機能するため、利便性を望めるでしょう。
ユニスワップやオープンシーなどにも対応しているので、活用範囲も広いといえます。
このようにENSは、さまざまな形でイーサリアムユーザーをサポートしてくれるでしょう。
イーサリアムネームサービスは2022年5月に新記録を出す
イーサリアムネームサービスは、5月23日時点で新規登録や収益、アカウント更新が月間で過去最高を迎えています。
リード開発者のニック・ジョンソン氏が、Twitterで明らかにしました。
訳:5月は現時点で、我々調べの新規登録、アカウント更新、収益(ETHとUSD)、そして資金流入(ETHとUSD)の月間ENS記録が過去最高です。なお今月はあと1週間あります。
ジョンソン氏のTwitterによると2022年5月は、23日時点でENSの新規登録件数が30万4968件に達しました。
加えてアカウントの更新件数は1万3260件、収益は3165.85ETHです。
ENSの使いやすさが認知され、多くの顧客が殺到したのでしょう。
この話題性について、以下の口コミも寄せられました。
イーサリアムネームサービスのメリットは?
イーサリアムネームサービスには、さまざまな利点があります。
オリジナルネームの利便性と、ガス代の低さです。
ENSで使うオリジナルネームは、新しいホームページに使うドメインのようなものと考えましょう。
こちらのよいところは、ウォレットアドレスの代わりになるだけではありません。
暗号ハッシュへの対応も可能です。
加えてWebサイトのURLにも採用できます。
従来のインターネットドメインのような役割も持てれば、ホームページやアプリを作りたい方にも役立つでしょう。
このようにENSで作ったネームは、使いどころが幅広いといえます。
さらにガス代の低さも、ENSの人気を引き上げているようです。
イーサリアムにおけるガス代とは、トランザクション実行に対する手数料を意味します。
送金や取引をするたびに、ユーザーはガス代を払わなければいけません。
イーサリアムには、高いガス代を払わないと送金できないとして、問題になった時期がありました。
しかしENS利用時なら、ガス代を安く抑えられます。
このように手軽に使えるイメージの定着が、システムの人気につながっているのでしょう。
まとめ
イーサリアムネームサービスは、仮想通貨やそのウォレットを使う方にとって有用なサービスです。
イーサリアムを入れたウォレットアドレスに独自のネームをつけられます。
このネームはWebサイトのURLや暗号ハッシュの代わりにもなるなどの万能性が特徴です。
利用時のガス代も低いことから、ENSの利用者や収益が増加しています。
今後もENSが、世界中の仮想通貨ユーザーを助けてくれるでしょう。