CISIONによると、クロスチェーンNFT市場のMagic Edenと、NFT企業のYuga Labsの提携が4日にわかりました。
2社は2023年末までに、イーサリアムNFTマーケットプレイスを立ち上げる予定です。
そこではクリエイターのロイヤリティ保護義務が設けられます。
以上から活発な取引だけでなく、デジタルアーティスト育成の場になるでしょう。
今回の業務提携について、詳しく解説します。
要点
Magic EdenとYuga Labsの紹介
Magic EdenとYuga Labsは、ともにNFT業界の第一線を走っています。
Magic EdenはNFTマーケットプレイスのひとつで、ソラナブロックチェーンがベースです。
2021年9月の営業開始以来、ソラナネットワークでトップクラスの人気を誇ります。
NFTマーケットプレイスではOpenSeaやRaribleが有名ですが、Magic Edenが第三勢力として台頭中です。
一方Yuga Labsは、米国のNFT制作スタジオです。
2021年2月に設立されたばかりで、猿モチーフのNFTコレクション「BAYC(Bored Ape Yacht Club)」で話題になりました。
ほかにもメタバースプロジェクト「Otherside」を開発しています。
以上からWeb3業界の最前線をリードする企業です。
Magic EdenとYuga Labsは、ともにNFT業界で有名です。2社の提携によるNFTマーケットプレイスは、取引開始とともに話題になるでしょう。
共有ビジョンの実現のため新NFTマーケットプレイスで提携
Magic EdenとYuga Labsは、Web3の未来に関して同じビジョンを持っています。
とくに注目すべきポイントが、クリエイターの支援です。
新NFTマーケットプレイスを通し、2社はクリエイターにとってやりがいのある環境を作ろうとしています。
以上から、NFT制作者へのロイヤリティ継続を重要視しているのです。
CoinpostによるとMagic EdenのCEOであるジャック・ルー氏は、クリエイター擁護への強いこだわりを示しました。
一方Yuga Labsも、クリエイター支援目的であるNFT市場構築のサポートを表明しています。
同社は、クリエイターへのフェアな待遇を保証するマーケットプレイスだけに関与する意向です。
Magic EdenとYuga Labsは、Web3の明るい未来のため、クリエイター支援という共有ビジョンのもとで新しいマーケットプレイスを設けます。
X(旧Twitter)では以下の口コミがありました。
新NFTマーケットプレイスではクリエイターのロイヤリティ保護を重視
新NFTマーケットプレイスでは、クリエイターのロイヤリティ保護がメインです。
これは近年のNFT業界で、大きな課題になっています。
2023年時点では、マーケットプレイスごとのロイヤリティの差が大きい状況です。
当初はNFT販売価格の2.5%~10%でしたが、2022年後半に一部新興マーケットプレイスが、大きな値下げを決めています。
この時期はNFTの売り上げが低迷していることから、主要市場も値下げの流れに従いました。
たとえばOpenSeaも当初は5%~10%のロイヤリティでした。
しかし2023年8月に独自の「ロイヤリティ・オプション・モデル」へ移行しています。
このモデルではNFT所有権の移行時、作者へのロイヤリティをNFT所有者が任意で決められるしくみです。
そのためNFT所有者が極端に低いロイヤリティにして、クリエイターの利益を損なう可能性がありました。
Yuga LabsもOpenSeaの方針を受け、2024年2月までに同社との提携を解消すると明かしています。
以上からクリエイターのやりがい搾取を防ぐために、Magic EdenとYuga Labsが立ち上がりました。
まとめ
Magic EdenとYuga Labsは、新しいイーサリアムNFTマーケットプレイスを設立予定です。
そこではロイヤリティの重視により、クリエイターを積極的に支援します。
近年はNFTの売上低下により、制作者のロイヤリティの極端な低下が問題です。
以上を解決するため、Magic EdenとYuga Labsが立ち上がりました。
新NFTマーケットプレイスは、クリエイターの支持を受けられるでしょうか。