Coinpostの2日報道によると、イーサリアムブロックチェーンに「スマートアカウント」が実装されました。
こちらがあれば、決済や認証などがスムーズになります。
ユーザーは以前よりもイーサリアムを使いやすくなるでしょう。
スマートアカウントについて詳細を解説します。
要点
スマートアカウントとは
スマートアカウントは、イーサリアムブロックチェーンに実装された新機能です。
正式名称はERC-4337「アカウント抽象化」になります。
ブロックチェーンでこちらが使えれば、ウォレットなどの利便性向上に期待です。
こちらがあれば、ユーザーが自分のアカウントを使い、スマートコントラクトを利用できます。
想定されるユースケースは以下のとおりです。
・二段階認証
・スマートフォンを通したトランザクション署名
・ゲームプレイ時のセッションキー作成によるトランザクションの毎回承認の省略など
ユーザーはイーサリアムを使うとき、スマートアカウントでさまざまな手続きをスムーズに済ませられます。
Twitterでは以下の口コミがありました。
スマートコントラクトとの違いは?
似たような言葉にスマートコントラクトがあります。
こちらはブロックチェーン上で自動契約実行を果たすシステムです。
つまり取引をスムーズに進める技術になります。
一方でスマートアカウントは、スマートコントラクトを使いやすくするシステムです。
イーサリアムを使うときは決済だけでなくログイン、ネットワークへの参加などでも手続きを要します。
スマートアカウントがあれば、各種手続きの短時間での完結や、簡略化が可能です。
取引だけでなく、イーサリアムのさまざまな活用場面を便利にします。
スマートアカウントのメリット
スマートアカウントには複数のメリットがあります。
主要な4つを見ていきましょう。
・秘密鍵管理や認証の簡略化
・アカウントの復元
・ウォレットを通した支払いを自動化できる
たとえばスマートアカウントがあれば、新規ユーザーがウォレットを作りやすくなります。
イーサリアム財団のセキュリティリサーチャーとして活躍するYoav Weiss氏によると、ウォレット作成時のリカバリーフレーズの記憶や、設定上の技術的方法の学習が不要になるといいます。
つまりこれからは、誰もが簡単にウォレットを作れるのです。
さらにアカウント管理の簡略化もメリットです。
スマートアカウントでウォレットの秘密鍵を、スマートフォンのセキュリティモジュールに収められます。
ここから二段階認証時を使用可能です。
さらにトランザクションへの署名も、顔や指紋の認証でクリアできます。
続いてはアカウントの復元です。
ハードウェアウォレットのようなデバイスを紛失して、仮想通貨を引き出せない人がいます。
しかしスマートアカウントがあれば特定グループや商用サービスを通し、ユーザーアカウントを復活させられるのです。
ウォレット経由の決済にも好影響です。
従来はブロックチェーン上での決済に、ユーザー自身の操作が必要でした。
しかしプロセスの自動化により、ストレスフリーにイーサリアムを使えるでしょう。
イーサリアムへのスマートアカウント実装は、さまざまな場面で利便性をもたらしそうです。
まとめ
イーサリアムにスマートアカウントが加わりました。
これにより認証や決済などが便利になります。
次期アップグレードが迫る状況もあり、2023年はイーサリアムが大変革を迎えるでしょう。
経済活動やゲームなどで、イーサリアムをスムーズに使えるかもしれません。
新技術搭載により、ユーザーにやさしいしくみが整うからです。
便利な仮想通貨を求めるなら、イーサリアムに注目してください。