近年、トレーディングカード(TCG)のNFT化が注目されています。
RWA(現実資産)のトークン化が話題のなか、TCG業界もその気流に乗る形です。
以上から将来的な市場規模拡大も予測されています。
トレーディングカードのNFT化について、最近の動向やメリットなどを見ていきましょう。
要点
トレーディングカードのNFT化の機運
近年、トレーディングカードのNFT化が話題です。
人気ゲームの既存カードを、デジタルトークン化させます。
NFT化でオンライン取引が容易になり、対戦の準備や、コレクションも進めやすいでしょう。
Web3の積極的活用により、需要の拡大が予測されます。
たとえば2022年7月には、YouTuberのローガン・ポールが、NFTカードビジネスを始めました。
約527万5000ドル(当時約7億円)で購入した「ピカチュウイラストレーターカード」をNFTに変え、自身運営のNFT市場で共同所有権を販売しています。
ほかにもポリゴンベースの分散型プロジェクト「Courtyard」が、ポケモンカードをNFT化のうえ、数時間で完売させました。
日本でも株式会社YAMAKOMA ASSET BANKが、「ヴィンテージカードジャパンNFTマーケット(仮)」というマーケットプレイスを立ち上げています。
ここではポケモンカードや遊戯王カードが取扱対象です。
以上のように日本国内で、NFTカードのビジネスが発達しています。
X(旧Twitter)では、以下の口コミがありました。
NFTカードを受け入れる分散型プロジェクト
NFTカードに精通した分散型プロジェクトも話題です。
なかでもCourtyardやCollectorが台頭しました。
以上のプロジェクトは信頼性の確保のため、提携体制を強化しています。
たとえばカードの価値を証明するため、鑑定会社や保管庫パートナーの協力を受ける形です。
分散型プロジェクトによる、トレーディングカードのNFT化プロセスは以下のとおりです。
2.鑑定後、スキャンによりNFT化
3.従来のNFT同様、専用マーケットプレイスで売買
現実にある実物のカードは、全世界のどこでも取り出せます。
つまり他ユーザーに送ったり、交換したりできるのです。
NFT化のプロセスが世界的に知られているため、今後は人気カードのトークン化が相次ぐでしょう。
将来的な市場規模拡大も
Linkedinによると、TCG市場の急成長が指摘されています。
スポーツカードに限っても、2027年には約620億ドル(約9兆2727億円)まで広がるとの予測です。
もともとトレーディングカードは、マニアの間で高値取引が見られます。
トークン化で取引が容易になれば、売買が活発化するでしょう。
NFTカード対応の分散型プロジェクトも大きいでしょう。
一定の取引実績により、プラットフォームの知名度が高まるかもしれません。
以上からポケモンや遊戯王に限らず、さらなるゲームやブランドがNFT市場へ参入するでしょう。
好循環によってオンライン取引が増えれば、市場規模が広がります。
近年は不動産や時計など、他分野でも資産のトークン化が見られます。
マニアの多いトレーディングカードがNFTになれば、市場規模が大きくなるでしょう。
同時にWeb3全体の活性化も期待できます。
まとめ
トレーディングカードのNFT化は、業界を変えるかもしれません。
NFT化により、オンライン取引が容易になるからです。
TCG市場では多くのマニアが集まるため、高値取引も増えるでしょう。
NFTカードに対応した分散型プロジェクトも生まれるなど、世界的な機運が高まっています。
今後はNFTカードの高値取引が話題になるでしょう。
Web3の到来で、トレーディングカードの常識が変わりそうです。