メルカリグループに属する株式会社メルコインは、6月17日のプレスリリースで、暗号資産(仮想通貨)交換業者としての登録完了を発表しました。
フリマアプリでおなじみの企業が運営を進めるため、期待をかける方もいるでしょう。
メルコインは登録完了を受け、2023年度中に独自サービスの開始を視野に入れています。
この取引所の概要をまとめました。
要点
メルコインの誕生
株式会社メルコインは、フリマアプリでおなじみであるメルカリの子会社です。
2021年4月28日設立以来、取引所の完成を目指し、ここまで準備を進めてきました。
企業としては、仮想通貨やブロックチェーン関連サービスがメイン業務になっています。
2022年6月17日にメルコインは、金融庁から暗号資産交換業者としての認定を受けました。
金融庁からの認可は、健全な取引所であるという証明です。
取引所によっては詐欺やシステムトラブルなどが想定されるため、ユーザーは安全なところに登録しなければなりません。
金融庁認可は安全性の目安になるため、メルコインには安心して入会できるでしょう。
加えてメルカリのバックグラウンドがあるため、取引所としての将来性にも期待です。
しかしメルコインで取扱予定の仮想通貨には、ビットコインしかありません。
まずは業界の基本となる1種類で、スムーズに運営ができる可能性を探るのでしょう。
たとえば最近誕生したFTX JPではビットコインだけでなく、イーサリアム、ライトコイン、ソラナ、FTXトークンなどさまざまな種類を扱っています。
今後新たに導入予定の通貨もあり、最終的な取扱数は10種類を超える予定です。
さまざまな通貨を取引したい方にとって、メルコインは物足りなく感じるかもしれません。
しかし仮想通貨の取引自体を学びたい初心者には、ビットコインがおすすめです。
メルカリグループのサービスを使っている仮想通貨初心者なら、メルコインへの登録も選択肢でしょう。
メルコインの誕生について、以下の口コミが寄せられています。
メルコインで計画中のサービスとは?
メルコインでは2023年度中をめどに、さまざまなサービスを展開する予定です。
プレスリリースでは以下の例示がありました。
・メルペイ残高を利用したビットコインの取引
このようにメルカリグループの各種サービスを、メルコインに結びつける計画です。
たとえばメルカリで商品を売却後、もらったお金ですぐにビットコインを買えます。
売却金をすぐに取引所で使えるなら、商品売却から仮想通貨購入までスムーズにできるでしょう。
メルペイ残高を使ってできるのもうれしいところです。
本来は仮想通貨取引所に登録したら、日本円の入金が必要になります。
メルコインではそれを省略できるかもしれません。
既存取引所よりも手軽に参入できる可能性は、アドバンテージになるでしょう。
以上からメルコインには、独自のメリットを望めます。
まとめ
日本国内の仮想通貨取引所に、メルコインが加わりました。
まだビットコインの取引しかできないようですが、将来的には独自のサービスを始める見通しです。
メルカリでの売却で得たお金やメルペイ残高を、ビットコイン取引に活用できるシステムです。
提携サービスとの連動により、ユーザーは日本円入金なしで仮想通貨取引を始められるでしょう。
これはほかの仮想通貨取引所では見られないため、メルコインのオリジナリティとなりそうです。
今後の動向から目が離せません。