要点
・公式サイトの掲載や正式発表はされておらず、Binanceもこの件に関するコメントは拒否している状態です。
BinanceがSwipeと業務提携?
Binanceのウエブサイトにちょっとした不思議なことが発覚し、海外サイトなどが報じています。
不思議なウエブサイトが見つかったのは、Binance公式ページには存在しておらず、すでに削除されているページ、現在確認できるのは過去記事のキャッシュからで、デビットカードの発売に向けてSwipeとパートナーシップを締結したことが確認できる状態になっています。
BinanceカードのFAQをGoogleがキャッシュ、Binanceカードの注文方法やカードのロック方法など、同社サイトに多く寄せられるであろう質問とその問題解消が記載されているページを読み進めていくと
《Binance has partnered with Swipe to provide a Card platform for Binance users.
(日本語訳)
BinanceはSwipeと提携して、Binanceユーザーにカードプラットフォームを提供しています。》
と記載されており、Binanceが仮想通貨トークンであるSwipe(SXP)と、デビットカード発行に向けて両社がパートナーシップを締結したことが確認されました。
Binanceカードに関連付けられたネットワークを受け入れる世界のどこでも使用できます。
通常、現金の引き出しに対応している地域にいる限り、ATMの制限内でATMから現金を引き出すことができます。最寄りのATMにアクセスし、ATMの指示に従って現金を引き出すことも可能と記載されています。
また、同カードを使用すると、リアルタイムの仮想通貨で通貨換算を行い、世界中の加盟店で使用できると記載されています。
Swipeはすでにデビットカードを発行済み
Swipeの公式サイトを確認してみると、すでに「SWIPE CARDS」としてデビットカードの発行がされています。
このことからも分かるように、Swipeはデビットカード発行の顧客確保がされているだけでなく、そのノウハウも十分に持ち合わせていることがうかがえます。
そして、何よりも注目しておきたいのは、このページに2020-07-01 11:32と、日時が記載されている点です。
ただ、Binanceも、今年の4月1日付Binance Blog「Introducing the Binance Card: Shop and Pay With Crypto Anywhere in the World(日本語訳:Binanceカードの紹介:世界のどこにいても暗号通貨で買い物と支払い)」の中で、Binanceカードについて触れています。
(画像引用 Binance Card)
ブログには、銀行が発行する通常のデビットカードのように機能し、ビットコインまたはBNBの形式でBinance Card Appを介してカードに資金をチャージするだけで、準備が整うと記載されています。
さらに、オフラインとオンラインの200の地域と地域で4,600万人以上の商人に受け入れられるため、仮想通貨での買い物がこれまで以上に簡単に。
現在ベータ版で仮想カードとして利用可能で、物理カードは間もなく登場し、今後数週間以内にすべての新規および既存のBinanceユーザーがグローバルに利用できるようにすることを目指していることが書かれています。
これらの状況を合わせると、BinanceとSwipeがパートナーシップを締結したのはつい最近で、Binance Cardは、Swipe経由でホワイトレーベル製品として発行されるとThe Blockが報告しています。
なおSwipeは、イギリスの金融行動監督庁に認定されているVisaメンバーのContis Financial Services Ltdを介してカードを発行しています。
ちなみに…
SwipeはCoinMarketCap7月3日1:00時点で時価総額ランキング124位ながらも、BinanceとSwipeのパートナーシップ締結の一報が報じられた直後から急激に価格が上昇しており、現在1SXP 62.55円(前日同時刻比4.85%)で取引されています。