仮想通貨の大手メディア「The Block」によると、2019年にビットコインマイナー全体が稼いだ額は、50億ドル相当に達しています。
要点
速報
18/ Bitcoin miners have generated $5 billion in revenue in 2019 — $4.89 billion from block subsidies and $146 million from transaction fees. This is down 5% from revenues of $5.26 billion in 2018. pic.twitter.com/KF73yD2YQ6
— Larry Cermak (@lawmaster) January 16, 2020
ビットコインマイナーは、2019年に50億ドルの収益を生み出しました。ブロック生産から48.9億ドル、取引手数料から1.46億ドルです。これは、2018年の52.6億ドルの収益と比較すると、5%減少していることがわかります。
The Blockのアナリスト、ラリー・サーマック氏によると、推定収益50億ドルの内、約49億ドルはマイニング報酬によるもので、残りの約1億5千万ドルは取引手数料によるものであるとのこと。
この数字は、マイナーがマイニング報酬を受け取った後にすぐに売却することを前提に計算されているため、必ずしも正確な数字とはいえません。
2018年のマイナー収入と比較すると5%減
2019年の間は、ビットコインの価格が約3,800ドルと低迷している状態から始まり、年間を通して約90%価格が上昇しました。しかし、2018年の推定マイニング収益52億6千万ドルと比較すると、5%減少していることが分かります。
しかし、ビットコインの価格を一時約2万ドルまで押し上げた、2017年のマイニング収益が31億ドルであることと比較すると、この2年でかなり収益率が良くなっていることが分かります。
2020年5月の半減期後はどうなる?
今年2020年の5月には、ビットコインのマイニング報酬が、12.5BTCから6.25BTCまで減少する半減期があります。
マイニング報酬が半分になってしまう分、ビットコインの価格が大きく上昇しなければ、マイナーとしてはかなり苦しくなってきてしまいます。
マイニングに必要なコストが、仮想通貨の価格に影響することもありますが、マイニングのために支払う電気代が払えなくなり撤退する可能性を考えると、仮想通貨の価格が低迷した場合に、マイニングに影響を与えることの方が多いでしょう。
2020年の 1月から、ビットコインの価格は徐々に上昇してきていますが、今後どのような価格推移になっていくかは、仮想通貨業界の中心人部のなかでも予想がまちまちです。
まとめ
今回は、ビットコインのマイナー報酬に焦点を当てて紹介してきました。
この2~3年でビットコインの時価総額も、マイナーの報酬も大きく上昇してきましたが、半減期を迎える今年、マイナーは報酬の面で無視できないほど減少します。
ただし、例年年始に仮想通貨の価格が下落することの多いビットコインですが、今年は年始から価格を徐々に上げてきています。
また2016年の半減期前には仮想通貨の価格が大きく上昇したことから、半減期前の今の時期は、特に価格の動向に注目です。