2010年に100BTCを採掘して以降、動きを見せていなかったアドレスが遂に再び動き出したようです。
当時の価格では1000円程度だった100BTCですが、今の価格では5億円相当にものぼります。
これまでひたすらホールドをし続けていたのか、それとも急にアドレスの秘密鍵を思い出したのか定かではありませんが、初期ホルダーの復活によって仮想通貨の流れが変わるかもしれません。
11年間不動だったビットコインが復活
2010年に50BTCを採掘したまま放置されていた2つのウォレットが再び動き出していたことが分かりました。
この2つのアドレスの所有者は同一人物である為、合計100BTCが復活したことになります。
このうち、半分のビットコインはドイツの取引所Btcoin.deに移されたことから、ドイツ人の初期マイナーが保有者なのではないかと考えられています。
何故今頃復活したのか
当時のレートでは、たったの1000円程度しか価値が無かったことから、そのまま放置されたのは納得ができます。
しかし、これまでに何度も利確する機会があったにも関わらず、何故今頃動き出すようになったのでしょうか。
普通の人であれば11年もの間、一切動かさずに持っておくことは出来ないでしょう。
余程の自信や確証が無ければ、2014年や2017年の暴騰時に手放しているはずです。
その為、何故彼がこの時期に突然復活したのか誰にも理解することができません。
現実的な可能性としては、今までアクセスできなかったウォレットにようやくアクセスできるようになった説が有力でしょう。
つまり、何らかの経由で秘密鍵を思い出した場合やアカウントハックを受けた可能性が考えられます。
売り圧に繋がるか
仮想通貨の世界では、初期に発掘されて以降動いていないビットコインのことをゾンビコインと呼びます。
このゾンビコインは、既に保有者が存在を忘れていたり、秘密鍵をなくしてアクセスできないと考えられており
ビットコインの総発行数2100万枚からこのゾンビコインの枚数を引いた数値こそが、真のビットコイン発行数だと言われています。
その為、投資家の中ではゾンビコインを差し引いた枚数の1500~1800万枚程度が総発行数だと織り込んで投資している方もいました。
しかし、今回の一件により、初期ホルダーの化石化したビットコインが生存している可能性が高まってきた為、ビットコインの価値を見直す動きが見られています。
また、単純に復活したビットコインが売られる可能性があることから、ビットコインの売り圧が高まるのではないかと考えられています。