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BinanceのステーブルコインBUSDが、ここ1か月で時価総額急増し話題に!
バイナンスと言えば、世界最大規模の仮想通貨取引所であり日本人利用ユーザーも多くいる事で有名ですよね。
そんなバイナンスが、取引所の独自トークンBNBの他に、ステーブルコインBUSDを発行しているのをご存じでしょうか。
ステーブルコインってどんな通貨?
ステーブルコインとは、価格変動が激しい仮想通貨に対して、アメリカドルや日本円といった法定通貨と連動する事で、常時安定した価格になり通貨の実用性が非常に高い通貨と言われています。
BUSD(バイナンスUSD)は、こうしたステーブルコインの一種であり、常時アメリカドルと連動しているのが特徴です。
バイナンスのステーブルコインBUSDの限りない可能性
そんなバイナンスが独自に発行したBUSDが、2019年9月に発行してから約半年で1億ドルを突破し話題になっています。
具体的には、世界中に数あるステーブルコインの中でも6番目に大きな時価総額となっており、なんと過去1か月で22億ドルから100億ドルという400%もの上昇率を達成している点が話題になっています。
実際、バイナンス取引所CEOであるCZ氏は、今後このBUSDがステーブルコインとして成長していくとの見解を示しています。
BUSDを保有する事で破格の利率プログラムにも参加可能
また、バイナンス取引所にてBUSDを保有する事で、なんと最大年率15%という破格の貸付プログラムへの参加も可能になるのが魅力的です。
世界的にみても、バイナンスはアメリカドルを利用した仮想通貨トレードができない取引所の一つです。
そのため、将来的に見た場合、こうしたBUSDのステーブルコインとしての役割が非常に重要とされているんですね。
バイナンスのBUSDが今後テザー(USDT)を超えられるのか!?
2020年3月時点では、バイナンスで取引されているステーブルコインはBUSDよりもテザー(USDT)の方が多く、BUSD取引通貨ペアの約40%以上がテザーで「BTC/BUSDペア」は35%で2番目となっています。
仮想通貨の中でも基軸通貨の役割を果たしもっとも人気・時価総額の高いビットコイン(BTC)とのペアで1日の取引高を比較した場合、テザー(USDT)は約6億1,100万ドル、対して、BUSDは1,600万ドルにとどまっているのが現状です。
また、バイナンスに上場されているほとんどの仮想通貨が、このテザー(USDT)通貨ペアとなっているため、取引高もかなり多いのです。
2020年今後、BUSDの成長率からUSDTにとってかわる可能性もある!?
しかし、昨年バイナンスがBUSDを発表してから、そのの成長率は凄まじく、今後このテザー(USDT)にとってかわり、新たな通貨ペアとして利用されていく可能性も十分にあるかもしれないと言われています。
実際、ニューヨークに拠点をおくパクソス取引所の共同創業者「リッチ・テオ(Rich Teo)氏」によれば、「バイナンスのBUSDが目覚ましい成長を遂げている事は、仮想通貨市場が別の選択肢を求めていることを示している」と述べています。
BUSDの他にもUSDTを超えるステーブルコインが今後出てくる可能性も大!
バイナンスをはじめとした世界規模の仮想通貨取引所では、特にBUSDのようなステーブルコインが時価総額が高いテザー(USDT)の需要に急激に近づいており増加傾向にある点から見ると、今後BUSDのさらなる将来性は無視できないと言えるでしょう。
テザーの時価総額は46億ドルと確かにステーブルコインの中では圧倒的ですが、アメリカのニューヨーク州司法長官と財務上問題(準備金の正式な監査を受けていない)で争っていたり、他にも様々な懸念点が問題視されています。
また、BUSDの他にも、アメリカ最大の取引所コインベースのUSDCやCircle(サークル)といった銀行が監査を実施しているステーブルコインの時価総額は約4億6,000万ドルと言われています。
前述したパクソスも、実は自社ブランドとなるステーブルコイン「Paxos Standard(パクソススタンダード)」を持っており、時価総額は2億6,000万ドルと言われているのです。
今後、バイナンスをはじめとする世界中の仮想通貨取引所が独自発行するBUSDをはじめとしたステーブルコインには要注目ですね。