仮想通貨大手取引所Binanceが、株をトークン化して売買できるサービスを開始すると発表しました。
投資会社CM-EquityとDigital AssetsAGとの提携により、まずはテスラ株のトークン化からスタートするとのことです。
この試みがうまく行けば、株と仮想通貨の共存が可能となり、投資の幅が更に広がっていくことでしょう。
バイナンスで株がトークン化される
12日、仮想通貨取引所Binanceがトークン化した株を売買できるBinance Stock Tokensを提供すると発表しました。
手始めにまずはテスラ株の売買からスタートするとのことで、SNSでは大いに盛り上がりを見せています。
テスラは、ビットコインを大量保有していることで有名ですから、話題性も考慮すると仮想通貨との相性が良いのでしょう。
尚、トークンを取引できる時間帯は、株式市場が開いている間のみとなっています。
同じく株をトークン化しているFTXは24時間取引となっている為、若干の制限はあるようです。
少額ユーザー増加になるか
このBinance Stock Tokensの最大のメリットは、少額からでも購入できるという点です。
普通の株取引の場合、テスラ株を買おうとすると最小でも700$ほど掛かってしまうものの
このシステムを通すことによって100分の1から購入することができます。
また、国内の証券取引所から海外の株を買うと、手数料だけで数千円取られることが多いので
日本人からすると、手数料を抑えて購入することができるメリットもあります。
課題は税率問題か
メリットがある一方で、デメリットも存在します。
その中でも特に懸念されているのは税率問題です。
Binance Stock Tokens上で購入した株トークンは、仮想通貨に分類されるでしょうから
税率も株基準ではなく仮想通貨基準になるのではないかと考えられています。
株の税率ではどれだけ稼いでも最大20%しか掛かりませんが、仮想通貨の税率では雑所得扱いになるので、住民税と併せて最大55%も税率が掛かってしまいます。
大口投資家にとっては、この税率の差は致命的でしょう。