4日の仮想通貨市場でビットコインの下落幅が-5%を超え、1ヶ月ぶりに11000ドルを割り込む下落となりました。
ビットコイン相場は7月20日頃から継続して価格を上げており、一次13000ドルを上回るほどの勢いを見せていました。
しかし、今回の下落によりおよそ半分ほど価格を
ビットコインの下落に伴い、アルトコインの多くも売りが先行し価格を下げており、
売り優勢の相場見通しとなっています。
これまで堅調に価格推移してきたビットコインですが、大きな下落に伴って相場には先行き不安の見方も出始めているようです。
ビットコイン相場下落の原因は?
では今回のビットコイン相場の下落に関してどのような原因が考えられるのか見ていきたいと思います。
まず、一番に上げられるのは日経平均やダウの堅調な価格推移です。
ビットコインをはじめとした仮想通貨に関しては、
コロナウィルスによる株価への先行き不安の避難先として資金が集まっていたという見方が一般的です。
しかし、最近になってドルの買い戻しや日経平均も2万3000円を超えるなど株式市場の好調が見て取れます。
これに伴い相対的に仮想通貨市場から利確売りなどの資金抜けが発生したことが、
下落の原因ではないかと考えられています。
また、イーサリアムとの関連も指摘されており、DeFiブームが過熱するイーサリアムだが、
ETHのガス代が記録的な高騰を見せており、
イーサリアムが一時前日比で8.5%程下落したためビットコインもこの影響を受けたのではないかとのことです。
仮想通貨市場と株式市場の関係は?
先ほど株式市場への先行き不安から仮想通貨市場への投資が加速していると説明いたしました。
しかしその一方で、株式市場と仮想通貨市場には相場に連動関係があるとの見方もあります。
つまり、株式に投資している投資家と仮想通貨に投資している投資家には類似性があり、
相場も同様の動きを見せるのではないかとのことです。
そのため、株式が先行き不安で売られる場合には仮想通貨も同様に売られるのではないかとの見方です。
今回の例で説明すると、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)をはじめとする米国のハイテク株が大きな価格下落を見せており、
それに先行き不安を感じた投資家が米国株と同様に仮想通貨を売却したのではないかとの見方です。
これらの株価が具体的に続落するような兆候は今の所見せていませんが、
影響力の強い企業ということもありこのような事態を招いたと考えられています。
今回のビットコイン価格下落の兆候があった?
様々な憶測が飛び交う中で、今回のビットコイン価格下落の兆候があったとの見方が示されています。
というのも、今回のビットコイン価格下落の直前に大規模なビットコインの送金が確認されているようです。
仮想通貨データのモニタリングと分析を行うCryptoQuantによると、
大手マイニングプールのF2Pool、Poolin、Slush、HaoBTCなどから取引所への送金の増加が報告されており、
1,630BTCにも上るとのことです。
また、その後も複数回にわたり1000BTCほどが送金されていたようです。
これらのビットコインが実際に売られたかどうかは定かではありませんが、
大口の投資家がビットコインの利確売りを行ったのではないかとも考えられます。
ビットコインに関しては相場の大きな下落や上昇の前にこうした大規模の送金が度々確認されており、
相場との関係性が囁かれています。
当面は現在のビットコイン相場のサポートラインとなっている、
10500ドルの水準を保つことができるかが鍵となってくると考えられ、
これまでのビットコイン相場の動きを考えると、今回の下落で弱気相場に入ったとは考えにくいと思います。