ビットコイン(BTC)は3月14日以降持ち合いの値動きを形成。
上値・下値共に収束する展開が続いていました。
トライアングルパターンの収束点である3月22日近辺には、
持ち合いの値動きから下放れを起こしたビットコイン(BTC)。
今後更なる下落が続くのでしょうか?
ビットコイン(BTC)はシンメトリカルトライアングルから下放れ
BTC/JPYの4時間足チャートを分析していきます。
3月14日以降のレンジ相場では持ち合いの形となっており、
チャートの形ではシンメトリカルトライアングルが形成されました。
シンメトリカルトライアングル
対照型トライアングルとも呼ばれる、
上値の切り下げと下値の切り上げが対照的に起きており、チャート上では綺麗な三角の形です。
トライアングルの収束点近辺では、大きな値動きが示唆されます。
シンメトリカルトライアングルの収束点であった3月22日には下放れの値動きが起きます。
一時下落の値動きを見せたビットコイン(BTC)は、580万円台近辺まで下落。
下落は20日EMAが推移する価格帯を一時割る展開となっています。
20日EMAを下回るビットコイン(BTC)ではあるものの、
直近安値に接触したことで一度下落の値動きを止めているビットコイン(BTC)です。
ビットコイン(BTC)は更なる下落の可能性高まる
BTC/JPYの日足チャートも確認していきます。
日足チャートを確認すると、現在のビットコイン(BTC)相場では、
MACDによるダイバージェンスの発生が確認されています。
ダイバージェンス
移動平均線から派生したインジケーター、MACDなどで起きるサイン。
MACDチャートでは上値が切りあがっているものの、
実際のチャートの上値が切り下がることを一つのダイバージェンスと呼び、
それまで形成されていた上昇トレンド終了を示唆するサインとなります。
MACDの観点から見ても、長期的に見て現在上値更新を止める値動きは、
想定内と言えるでしょう。
問題は上昇トレンドを一時終了させたビットコイン(BTC)が、
今後下降トレンドへ移行するのかということになります。
現在推移している580万円台近辺は、直近安値の価格帯であり、
今後580万円台を明確に割ってしまうと、ダウ理論の観点では、
下降トレンドが形成の可能性が上がるされるということになります。
ダウ理論による下降トレンド形成の可能性が上がる場合、
短期的な買い注文は更に手放されやすく、
特に3月16日以降の押し目買いによる買い注文が、
大幅に手放される可能性があるため注意が必要です。
また長期的に見ても、既に押し目買いの値動きから上値を試したものの、
上値は直近上値までたどり着いていないことから、
3月14日の高値が天井と意識されやすい相場観となります。
短期的な買い注文の手仕舞いの動きは、そのまま中期的に運用している、
投資者の動きも誘発されやすく、そのまま大幅な下落へ移行する可能性があるため、
580万円台の明確な下回りの値動きには注意が必要となります。
580万円台という下値の重要性について
BTC/JPYの週足チャートを確認していきます。
週足チャートでは、3月15日スタートのローソク足が、
はらみ足になっていることがわかります。
はらみ足とはいわゆるトレンド転換を示唆する一つのサイン。
重要なことは、次のローソク足ははらみ足の下値を割るかどうかです。
トレンド転換のサインとなるはらみ足ですが、
ダマシとなる場合も多々存在します。
しかしはらみ足となったローソク足の下値を、
更に下回るということは、弱気相場目線への見方を強める、
信ぴょう性が上がる一つのサインとなるでしょう。
はらみ足となったローソク足の下値とは、
580万円台となり、
今後の値動きの中で580万円台で、
しっかりとサポートされるのか注目しましょう。