要点
・地下鉄広告キャンペーンはイギリスに拠点を構える過疎通貨取引所Coinfloorと、同じく仮想通貨取引所Lunoが展開しています。
・今回の様な広告キャンペーン参加企業が2社3社と増えると、業界全体が持ち上がっていくとみられます。
ロンドンの地下鉄にビットコイン広告
地下鉄でビットコインを見ているなら、買う時が来た
こんなインパクトのあるキャッチコピーとともに12月14日(月曜、イギリス・ロンドンの地下鉄に大型ポスターを掲げたのはロンドン交通局と、イギリス国内の仮想通貨取引所2社が合同で、ビットコイン広告キャンペーンを展開しています。
イギリスで最も長く運営されていることでも知られる仮想通貨取引所Coinfloor(Coinフロア)は、ロンドンの主要な地下鉄駅全体に大型のデジタル看板とポスターを組み合わせて広告展開を実施。
もう一方の、仮想通貨取引所Lunoは、ロンドン地下鉄に掲載される広告と650台に上るロンドンを走るバス、大通りに面した道路に設置される関連看板にビットコイン広告を掲載しています。
ビットコイン広告戦略の背景とは
Coinfloorのオビ・ヌオス(Obi Nwosu) 創設者兼CEOは、プライム広告スペースの価格は非常に競争力があると語っています。
現在、世界各地でCOVID-19で日常生活が制限されている中、ロンドンも同様に長きに渡って日常生活に制限が設けられているものの、欧米人にとって特別な日であるクリスマスに向け、多くの人が地下鉄を利用するこの時期に合わせて広告展開をしたものとみられています。
※画像引用元:CoinMarketCap
12月15日時点のビットコイン価格は(※CoinMarketCap調べ)、1BTC=203万円台(※前日同時刻比:+2.37%)で推移しています。
最近さまざまな媒体がニュースで報じているように、機関投資家の市場流入により、期待感が高まる中、通常はクリスマス商戦に向け、この時期の広告展開は高値の華であるのが通常ですが、今年はCOVID-19の影響により、例年より割安で広告できる事も今回のキャンペーンを後押ししていると言えます。
広告キャンペーンは業界を後押しする
Lunoのジェームズ・ラニガン(James Lanigan) 最高収益責任者は、現在冬休みとコロナウイルスの流行を理由に、これまでよと比べると大幅なコスト削減でキャンペーン広告が実施できることから、単に看板だけではなく、異なる種類の広告を組み合わせた強気な広告展開が実現したとCoindeskは報じています。
今のこの時期、ロンドン周辺の広告価格は、通常ほとんど手が届かないでしょう。しかし、誰もが本当に打撃を受けているので、実際にはTFLやグローバルネットワークにはたくさんの在庫があり、素晴らしい機会があります。ロックダウンが終わり、クリスマスが終わるが、ビットコインはようやく日常の人にとって善意の投資と見なされはじめており、より広範な広告が理にかなっています。
Lunoのロンドンエリアに向けた広告キャンペーンは、南アフリカの全国テレビとラジオ、ナイジェリアのラゴスを横断する輸送ネットワーク、マレーシアの印刷物とラジオ、オーストラリアのシドニーとメルボルンの輸送とラジオの組み合わせを含むグローバルキャンペーンとして広告展開を実施しているとのこと。
これについてもラニガン氏は今回の広告キャンペーンと業界の盛り上がりについて触れながらコメントしています。
CoinfloorがLunoと同時にロンドン地下鉄キャンペーンを開始したという事実に後押しされました。多くの仮想通貨取扱い業者が同時に広告を出すことができれば、素晴らしいことです。Lunoが仮想通貨について叫び、Coinfloorがそれについて叫び、さらに2~3社あれば、それは自然に業界全体が持ち上げられていくでしょう。