要点
・急騰の背景には、機関投資家の流入が急増した可能性があると専門家は指摘しています。
・「仮想通貨バブル」に沸いた市場は、2017年後半よりもはるかに発展しています。
ビットコイン(Bitcoin)が225万円を突破
※画像引用元:CoinMarketCap
ビットコインが現在、新しい記録を更新し続け、爆上り中です。
CoinMarketCapの調べによると、2,252,000円前後で取引されており、現在もまだまだ上昇するのではないかと市場が沸き立っています。
12月17日現時点のビットコインの価格は、21,000ドルを超え、現在、21,775ドル前後で急騰し、史上最高値を更新しています。
執筆時点の11時30分代には21,775ドル前後、225万円をわずかに上回って取引されており、前日同時刻比で12.34%、1週間の上昇率18.17%と好調です。
仮想通貨およびデジタル管理を手掛けるFirstDigitalTrust(ファースト・デジタル・トラスト)のガンナー・イェルヴ(Gunnar Jaerv)COO(最高執行責任者)によると、ビットコイン急騰は、主要機関投資家が仮想通貨市場へ参入したこと。
それによって強気の流れが生じる中、ビットコインの限られた供給の一部を購入した結果である可能性を指摘した上で次のように述べています。
ビットコイン信託に5億ドル~最大5億3000ドル、516億円前後を投資する可能性があると述べたGuggenheim Partners (グッゲンハイム・パートナーズ)のような期間投資家は、ビットコインが、砂漠の中の蜃気楼ではなくなったことの証拠で、オアシスになりつつあります。
Cross-chain data oracle Band Protocol(クロスチェーンデータオラクルバンドプロトコル)のソラビス・スリナワクーン(Soravis Srinawakoon) 最高経営責任者兼共同創設者は、ビットコインの価格が以前の記録を打ち立てた2017年後半よりも、暗号通貨に焦点を当てたインフラストラクチャーが今日はるかに開発されていることを指摘しています。
専門家による強気の見通し
大手メディアのCNBCは、今年、デジタル通貨は破綻し、現在180%以上上昇していることについて、Covid-19に起因する新しい制度的支援と低金利に一部起因していると述べています。
ビットコイン保有者らは、それがさらに急増していると考えており、GalaxyDigital(galaxy・デジタル)社のマイケル・ノヴォグラッツ(Michael Novogratz)CEO(最高経営責任者)は、ビットコインが来年末までに55,000ドルまたは60,000ドル、560万円~620万円に急騰すると見ています。
初期のビットコイン投資家であり、仮想通貨取引所であるGemini(ジェミニ)の共同創設者でもあるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、金の代わりのインフレヘッジとしてビットコインを選ぶ人が増えるにつれて、いつかビットコインが50万ドルに達する可能性があると考えています。
まだリスクに悩むビットコイン投資家
多くの投資家にとって、ファイナンシャルプランナーはポートフォリオの大部分をビットコインに入れることを躊躇しているとCNBCでは報じています。
ビットコインは有望な見出しにもかかわらず非常に投機的な資産であり、リスクを理解することは非常に重要です。それがどれほど不安定であるかを見るために、時間をさかのぼって振り返る必要はありません。
Bone FideWealthのダグラス・ボーンパルト(Douglas Boneparth)創設者兼社長兼認定ファイナンシャルプランナーは述べています。
上昇トレンドに巻き込まれてはいけない
多くのファイナンシャルアドバイザーは、仮想通貨についてあまり知識を有していないまま、投資家からビットコインについての質問を受けています。
CFPでニューヨークを拠点とするファイナンシャルプランニング会社lifelayoutの創設者であるロジャー・マー(Roger Ma)氏は、最新の投資トレンドについてFOMO(fear of missing out=見逃す・取り残されることへの恐れ)を得ることは簡単だと述べたうえで、次のように語っています。
ビットコインや金のような商品など、流行の投資に資産を投入する前に、目標を念頭に置くのが最善です。ビットコインは収益を生み出さず、配当も支払わず、利子も支払わないため、従来の意味での投資ではありません。