ビットコインの動きが足元でより狭くなっています。
少し反発しても上値が容易く抑えられてしまい、かといって下に行くエネルギーも小さいため、
1日の変動が極端に減ってきました。
動きが小さくなっている原因は、最大規模の仮想通貨投信、
グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の大きなロック解除が7月18日にあり、
この日をXデーと睨んでいる層が多いためのようです。
ビットコインの7月15日の概況について解説します。
(この記事は7月15日午前7時の情報で書き、短期間のスイングトレードで有効となる数値を紹介しています。)
7月14日午前7時からの動き
7月14日午前7時、360万円で推移していたビットコイン、
朝方364万円まで上昇するも、午後6時に下落し、350万円を少し割ります。
大底を目指しても良さそうな展開でしたが、その後は急反発し、
7月15日午前3時には364万円まで上昇、午前7時現在362万円で推移し、ほとんど同じ水準に戻っています。
売りも買いも中途半端に終わり、非常に動きが乏しい展開です。
7月18日がXデー説
動きが乏しい原因は、7月18日に大きなイベント、Xデーを控え、買い手が様子を見ていると考えます。
7月18日には最大規模の仮想通貨投資信託GBTCのロック解除が行われます。
GBTCはビットコインに連動するパフォーマンスを目指す投資信託ですが、
普通の投資信託と違い、購入後半年間売却が出来ないロック期間があります。
1月18日に大きな買いがあり、7月18日にロック解除されるため、
GBTCが売却され下落しビットコインに波及していくという構図です。
このイベントには『実需では買いに繋がる』と見る人もいますが、
今はテクニカルもファンダメンタルもいいところが無いため、投機筋は売りと考え、
今の時点ではネガティヴの方が大きそうです。
ちょうどビットコイン暴落から来週で2ヶ月経ち、レンジが終わりそうなタイミングにあたります。
7月18日は日曜日になるため、
7月19日の先物が開く午前6時から来週にかけてレンジが終了する動きがあるかもしれません。
今日のサポート&レジスタンス
今日のサポートは昨日の安値を起点として発生しています。
レジスタンスは366万円の位置で、どちらもブレイクしやすい位置です。
投機的な動きは本日、明日以降から始まってもおかしく無いため、
『レンジ相場でそんなに下がらない』と考えるのは危険でしょう。
まとめ
ビットコインの動きは小さいままですが、7月18日にGBTCのロック解除というイベントがあり、
この日がXデーとなりそうです。
上がる可能性より下がる可能性が高いため、この日に向けて警戒を強めた方がいいでしょう。