約50年の歴史を誇る格付け機関Weiss Ratingsが、最新の仮想通貨格付けランキングを発表しました。
TOP5の銘柄入れ替えなど大きな動きはなかったものの、ランカー同士の順位変動が注目されているようです。
今回の記事では、特に気になった点をピックアップして解説していきたいと思います。
Weiss Ratingsが仮想通貨格付けランキングを発表
株式や信託投資、ETFなどを格付けしているWeiss Ratingsが、最新の仮想通貨格付けランキングを発表しました。
この格付けでは、技術面や市場の勢いなど、様々なジャンルでそれぞれ順位が定められています。
まずはトータルのランキングですが、B-以上の評価を獲得しているのは、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ステラ、テゾスの6銘柄。
C-以上の評価を獲得しているのは、EOSやBinanceコインなど計29銘柄と、以前と比べてかなり厳しい結果となりました。
1位は安定のビットコインとなっていますが、去年の格付けではA-であった為、総合的な評価は下落しているようです。
また、度々高い評価を得ていたEOSがCランクに下落するなど、順位の変動が目立った結果となりました。
技術面の顔ぶれはあまり変わらず
技術面のランキングについては、カルダノ(ADA)、コスモス(ATOM)、ファントム(FTM)、テゾス(XTZ)が最高評価のExcellentを獲得しました。
銘柄の入れ替えは特にありませんでしたが、前回2位だったADAが1位に上昇するなど順位の変動はあったようです。
前回1位だったテゾスは4位まで下落したものの、総合的な評価はC+からB-へと降格しています。
仮想通貨は新しいテクノロジーというだけあって、技術面は非常に重要視される項目ですので、今後もこの5銘柄には注目が集まることでしょう。
市場の勢いは意外な結果に
市場の勢いランキングは、Binanceコイン(BNB)、ネオ(NEO)、ファントム(FTM)、モネロ(XMR)、ネム(XEM)がトップ5という興味深い結果となりました。
中堅クラスの通貨がランクインしているケースが多く、仮想通貨がまだまだ成長段階であることが伺えます。
特に、最近Symbolのオプトインによって日本でも大きく話題になったネムが大きく順位を上昇させており、2017年末の全盛期に再び近づけるのではないかと期待が持たれているようです。
また、アルトコインブーム再来の気配や度重なるバーン、ステーキングの活性化などによって注目が集まっているBinanceコインも大きく順位が上がっています。
先日は1BNB=3000円を突破し、BTC建てでもイーサリアムに劣らない上昇率を誇っている為、格付け通り今もっとも熱い仮想通貨といっても過言ではありません。
Weiss Ratingsの信憑性はいかに
Weiss Ratingsは、他の格付け機関と違ってスポンサーの存在がないことから、裏金による印象操作がないことで信頼されている格付け機関です。
その為、ある程度の信憑性はあるとみて問題ないと言われています。
ですが、Weiss Ratingsで長い期間高い評価を得ていたEOSのように、評価に対して相場が不調であったり、突然大幅なランクの降格があったりなど、格付けが良いから相場が上がるとは限りません。
格付けだけを参考にするのではなく、様々な情報をもとに、自分なりに考えをまとめてから投資をするようにしましょう。
ただ、Weiss Ratingsの格付けでは、プラストークンやノアコインといったあからさまに問題がある仮想通貨がトップにランクインすることはありませんので、初心者の指針として活用するのは大いにありかもしれません。