目次
660億円相当の仮想通貨がハッキングで不正流出か DeFiで過去最大規模の被害額に
要点
・ハッキングで660億円相当の仮想通貨が不正流出したという報告が出た
・2018年のコインチェック事件(580億円)の被害額を上回り、仮想通貨史上最大被害となる見込み
DeFi(分散型金融)プロジェクトの
Poly Networkは10日、
ハッキングを受けて約6億ドル(約660億円)の
仮想通貨が流出したと
ツイッターにて報告しました。
Poly Networkは、
中国のブロックチェーンプロジェクト
「Neo」の創業者が立ち上げた
クロスチェーンDeFiで、
バイナンス・スマート・チェーン、
イーサリアム、ポリゴンで
運営されています。
ハッカーは3つのブロックチェーンを連続して攻撃、
Poly Networkは盗まれた
仮想通貨の送金先である3つのアドレスを特定して
以下のようなツイートをしています。
「我々は影響を受けたブロックチェーンの
マイナーと仮想通貨取引所に、
上記アドレスから送られてくる
トークンをブラックリストに載せるよう呼びかけている」
Poly Networkの公式ツイッターアカウントでは、
犯人へのメッセージを記載したツイートを固定して表示。
「今回盗難した資産の額はDeFiの歴史上、最も大きい。
各国の法執行機関は犯罪とみなし
犯人を追跡することになる」
と伝え、これ以上トランザクションを行わず、
仮想通貨を返却するように呼びかけています。
なお6億ドルのハッキングは、
2018年に国内の仮想通貨取引所
コインチェックから不正流出した580億円を上回り、
仮想通貨史上最高額となります。
■ネットの反応
あのコインチェック事件を上回る被害額ということで
SNSの投資家たちにも動揺が走っているのが見受けられます。
著名投資家キューバン氏「仮想通貨の成長を止めることは、90年代にeコマースを規制するようなもの」
要点
・著名投資家であるマーク・キューバン氏が「仮想通貨も成長を止めるのは、95年にeコマースを止めるのと同じ」と発言
・マーク・キューバン氏はビットコインの熱い支持者であると知られている
ビリオネアの投資家でビットコイン支持者である
マーク・キューバン氏がワシントンポストにコメントし、
仮想通貨の成長とEコマースや
インターネットの台頭とを比較して論じています。
「この成長エンジンを停止することは、
クレジットカード詐欺を恐れて、
1995年にEコマースを止めてしまうことと同じだ。
もしくは複雑でその価値がよく理解できないから
という理由で、
ウェブサイトの作成を規制するようなものだ」
キューバン氏は、米NBAの
ダラスマーベリックスのオーナーで、
ビットコイン支持者として著名な人物です。
マーベリックスではビットコインやイーサリアム、
ドージコインでチケットやグッズを
購入することができるようになっています。
今回の記事のまとめ
■『660億円相当の仮想通貨がハッキングで不正流出か DeFiで過去最大規模の被害額に』について
・ハッキングで660億円相当の仮想通貨が不正流出したという報告が出た
・2018年のコインチェック事件(580億円)の被害額を上回り、仮想通貨史上最大被害となる見込み
■『著名投資家キューバン氏「仮想通貨の成長を止めることは、90年代にeコマースを規制するようなもの」』について
・著名投資家であるマーク・キューバン氏が「仮想通貨も成長を止めるのは、95年にeコマースを止めるのと同じ」と発言
・マーク・キューバン氏はビットコインの熱い支持者であると知られている
仮想通貨界隈にコインチェック事件を上回る660億円相当のハッキング被害
という衝撃的なニュースで激震した一日でしたが、
ビットコイン価格のほうには影響なく、順調に500万円台より上で伸びています。
今の上り調子の市場ではハッキング位では揺るがないようです。