先週のイーサリアムは、好調継続の印象だったものの、3月29日~31日の3日連続の値下がりが気になるところです。
これがただの価格調整局面なのか、下落トレンドの前兆かはわかりません。
ただ4月1日に再び大きな値上がりがあってからは、高値取引が続く状況です。
今後の期待感は残っています。
最近のイーサリアム市場についてまとめました。
要点
先週のイーサリアム市場
先週のイーサリアム相場を確かめましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
先週のイーサリアムは、上向きの傾向が続きました。
一方で3月29日~31日の3日連続の値下がりが気になるところです。
28日は始値が39万1370円に対し、終値が41万9038円でした。
この間は約7.1%の値上がりです。
しかし29日~31日の3日間で、41万1793円まで落ちました。
4月1日になると元の水準まで一気に回復するなど、やや値動きが落ち着いていません。
1日からは3日連続で価格が上昇しているので、トレンド継続の可能性もあります。
しかし3月29日からの3日連続の下落が、売りの勢いを強めるサインなら、下落トレンドへの転換が近いかもしれません。
注意点はありますが、イーサリアムがこの局面を振り切って上昇を続ける可能性に注目です。
3月29日~31日の価格下落の要因は?
先週のイーサリアムで起きた3日連続の価格下落の要因として、価格急騰の反動が挙げられます。
Coinpostも3月31日の仮想通貨市場分析で、「利益確定売り優勢」と指摘しました。
3月29日~31日のビットコイン市場でも日足では3日連続の下落です。
イーサリアムもこの市況につられています。
月末かつ年度の変わり目を機に、利益確定を狙った投資家が次々と現れたのでしょう。
このように区切りの時期における価格調整も考えたいところです。
ビットコインにおける3月末あたりの値下がりが一時的なら、今後市況がさらに勢いづく可能性もあります。
今後の価格予測は?
今後のイーサリアムは、価格上昇の可能性に期待です。
理由として以下の2つが挙げられます。
・イーサリアムネットワークを使った新システムの開発
チャート分析では、価格調整によって、ポジティブな投資家心理が強まりそうです。
3月29日~31日の価格下落が、かえって買いやすいという印象を与えたでしょう。
上昇トレンド中の一時的な値下がり時に、利益を狙って買うことを「押し目買い」と呼びます。
イーサリアムで押し目買いが相次げば、相場をさらに伸ばします。
イーサリアムのネットワークを使った新システムへの期待感にも注目です。
先週は同ネットワークを使った新システムとして、以下が発表されました。
https://coinpost.jp/?post_type=breaking&p=336280
・Binanceによる「Binance Bridge 2.0」
https://coinpost.jp/?p=335484
Project EntroverseはIOSTブロックチェーン上でイーサリアムプロトコルを統合しており、「クロスチェーン・ブリッジ・プロジェクト」と呼ばれています。
イーサリアムとIOSTの互換性強化により、前者のプロトコル利用時にもエネルギー節約やチェーン間移動の容易化を望めるのです。
さらにIOSTネットワーク上なら安い手数料でイーサリアムを運用できるメリットもあります。
プロジェクトの詳細は2022年4月から順次わかる予定なので、今後の動向に期待しましょう。
Binance Bridge 2.0はイーサリアムブロックチェーンとの接続拡充を目的とした機能です。
接続先はBNBチェーンと呼ばれるBinance独自のブロックチェーンです。
イーサリアムブロックチェーン上で発行される仮想通貨なら、すべてBridge 2.0に対応する見通しとされています。
BNBチェーンに送った仮想通貨は、各銘柄へラップした「Bトークン」として使用可能です。
こちらも複数銘柄間の互換性に期待がかかります。
このようにイーサリアムの新システムが次々現れれば、相場の押し上げにもつながるでしょう。
まとめ
先週のイーサリアムは、一度価格が落ち着きましたが、再び上昇をうかがわせています。
今週以降とくにネガティブなニュースがない限り、相場上昇の継続に期待です。
先週の価格調整が、かえって投資家の心理を強気にさせた可能性もあります。
以上から今後のイーサリアムは、前向きな情勢がしばらく続きそうです。