今週のイーサリアム市場は、4月6日の暴落が響きました。
それ以後はレンジ相場です。
3月から続いていた上昇トレンドは、ここで終わるのでしょうか。
現在のイーサリアムに起きていることを解説します。
要点
今週のイーサリアム市場まとめ
今週のイーサリアムの値動きを確かめましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
4月6日の暴落が目立っており、上昇トレンドが断ち切られた印象です。
6日の始値は42万1302円でした。
しかし終値が39万6342円まで落ちています。
1日だけで約6.3%の下落です。
1日から4日連続で値上がりが続いていたものの、その上昇分がすべて消えてしまいました。
これをきっかけに、下落トレンドへ変わるかもしれません。
6日の暴落の原因は?
6日におけるイーサリアム暴落の原因として、以下が挙げられます。
ロイター通信によると、ドイツが3日、数日内に欧米がロシアへ追加制裁をする見通しを明かしています。
ウクライナの首都キエフ近郊にあるブチャで、民間人の遺体が多数見つかったことが原因です。
同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、上記報道についてロシア軍による集団殺害だと非難しています。
5日にNYダウ平均株価が反落し、これに仮想通貨市場がつられたのかもしれません。
ロシアへの経済制裁が、マーケットに不安を与えたのでしょう。
経済制裁のような社会不安で、イーサリアムへ売り注文が集まったシナリオも否定できません。
またアメリカでは、長期金利の上昇が問題になっています。
新型コロナウイルスの経済への影響から、アメリカの政策金利は2020年より0.25%でした。
しかし2022年3月に0.5%に上がっています。
今後金利が上がり続ければ、国民がお金を使うことに消極的になりやすいといえます。
アメリカにおける経済発表は、仮想通貨だけでなく株式やFXなど、さまざまなマーケットに影響を与えます。
今回の金利上昇のように、ネガティブな発表があるときは要注意です。
イーサリアム市場にも揺らぎが起きる可能性に気をつけてください。
今回の長期金利上昇の報道で、イーサリアム市場にも弱気心理が広まったのでしょう。
今後の価格予測はどうなる?
今後のイーサリアムは、しばらく不安定な相場が続くかもしれません。
ウクライナ情勢に変化が起きただけでなく、アメリカの金利上昇が問題だからです。
今後イーサリアムに価格上昇が起きても、世界情勢の変化で投資家心理に不安が広まる可能性があります。
そのときの暴落の可能性に気をつけてください。
またイーサリアムは、アメリカの金利上昇にも影響を受けやすくなっています。
金利上昇は経済的にネガティブな印象を与えやすいため、こちらでも売り注文の殺到に注意です。
金利の話題が落ち着くまで売買をせずに様子を見ることも、選択肢になります。
以上からイーサリアムでは、この時期に上昇トレンドが終わったかもしれません。
まとめ
今週のイーサリアムは6日の暴落が目立ち、上昇トレンドが終わったように見えます。
欧米によるロシアへの経済制裁強化と、アメリカでの金利上昇という2つのトピックが相次ぎました。
これを受けて、リスク回避の売りが集まり、イーサリアムの値を下げたようです。
今後もイーサリアムの不安定な相場に気をつけてください。
短期的な利益を狙った買いには慎重になった方がよさそうです。
長期的な利益を狙うなら、次回の上昇トレンドで40~50万円に届く可能性を考えましょう。