イーサリアムでは、価格上昇が続いています。
次期アップグレード「Shapella（上海＋カペラ＝シャペラ）」の成功で、特需が強まっているのでしょう。
一方でステーキング機能実装や利益確定売りなどにより、相場が落ち着く可能性にも注意してください。
イーサリアムの近況を解説します。
要点
最近のイーサリアムの値動き
最近のイーサリアムは価格上昇が続きます。
GMOコイン販売所の日足チャートで確かめてください。
イーサリアムは4月に入ってから上昇気流ですが、最近はその勢いが強くなっています。
アップグレード実装後の13日～14日の上昇率がとくに大きいからです。
週の始めである10日の始値は23万9406円でした。
それに対して、14日の終値は27万4821円まで上がっています。
この間の上昇率は約14.8％です。
以上からイーサリアムは、アップグレード特需で盛り上がっている印象です。
日本時間13日にアップグレード完了
イーサリアムは日本時間13日7時27分に、大型アップグレード「Shapella」の実装に成功しました。
ここからイーサリアムユーザーによるステーキング解除が始まっています。
アップグレード前は出金機能がなかったため、一度ステーキングした通貨は引き出せませんでした。
ステーキングしたイーサリアムの出金は、期間ごとに上限があります。
Coinpostの15日時点の情報によると、出金数のほとんどが部分出金です。
ステーキングによる報酬分だけを引き出す動きが目立ちます。
アップグレード完了を受け、ユーザーによるイーサリアム出金が相次いでいるため、市場への影響が気になるところです。
特需の反動による売り圧力に今後注意
これからはイーサリアム特需の反動に気をつけましょう。
特需による相場上昇を受け、利益確定売りの殺到が予想されます。
出金したばかりのイーサリアムを売り払う人も多くなるでしょう。
今後の注意点に、利益確定売りの殺到があります。
イーサリアムの相場が充分に上がったと判断して、利益確保のために売り払うことです。
しかしこの動向が多くなれば、市場への流通量が増え、イーサリアムの価値は下がります。
Shapella前の2022年9月15日に、イーサリアムは大型アップグレード「The Merge」を迎えました。
その直前から売り注文が殺到して、下落トレンドに入っています。
GMOコイン販売所の日足チャートでは、以下のようになりました。
9月12日の始値は24万4631円でしたが、25日の終値は18万0700円まで下がりました。
この間は約26.1％の値下がりです。
以上から今後のイーサリアムも、アップグレード特需の反動が大きくなるかもしれません。
さらに今回は、ステーキング出金をしたユーザーの動向も、これからのイーサリアム市場を左右するでしょう。
出金後のイーサリアムをすぐに売り払う可能性があります。
この動きが多くなると、もともとの利益確定売りを狙う人たちとともに、売り圧力を強めるでしょう。
以上からイーサリアムの上昇トレンドは、アップグレード後の最初の週末がピークかもしれません。
そこから特需の一服と、利益確定売りの殺到を受け、下落トレンドに入るからです。
以上が実現すれば、イーサリアムの水準が落ちるおそれがあります。
最近のイーサリアムは、アップグレード特需で注目度を高めているようです。
しかしここからは利益確定売りと、ステーキングから出金したイーサリアムを売る動向に注意してください。
2つの勢力が、売り圧力を強める可能性があります。
まとめ
イーサリアムは上海アップグレードによる注目度上昇で、値上がりが続いています。
しかし上昇トレンドはいつか終わりを迎えます。
今回は利益確定に加え、ステーキングから出金したイーサリアムの売り注文が多くなるかもしれません。
ここから価格水準が落ちる可能性に気をつけてください。
絶好調の相場だからこそ、その終わりを見極めながら、利益確保に努めましょう。
