今週のイーサリアムはレンジ相場が続きました。
しかし先週より価格上昇の勢いが弱く、下落トレンドへの転換も予感させます。
トレンドの大勢が決まらない状態が長いため、今後の価格推移を慎重に見守る必要があるでしょう。
イーサリアム市場の現在の状況をまとめました。
要点
今週のイーサリアムの相場は?
今週のイーサリアム相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで検証します。
今週のイーサリアムは、最近と変わらず一進一退です。
先週末の5日から4日連続で値上がりしていましたが、9日の大幅な下落で勢いが止まってしまいました。
5日の始値は45万6526円で、8日の終値は49万4398円です。
約8.3%の上げ幅になりました。
しかし9日の大幅な下落を機に、値下がりが3日続いています。
9日の始値は49万4417円でしたが、11日の終値は44万8757円です。
約10.2%の下落になり、それまでのアドバンテージがすべて失われました。
今週も価格が上がったり下がったりの様相です。
買い勢力の弱まりに注意
今週のイーサリアムで気になるのは、買い勢力の弱まりです。
12月5日から4日連続で値上がりしていましたが、先週より伸びが弱いといえます。
前回の連続値上がりの始まりである11月28日の始値は45万3548円です。
対して同月30日の終値は51万8162円で、約14.2%の上げ幅になりました。
12月5日からの4日連続値上がりは、そのときより上げ幅が小さいといえます。
買い注文が以前より集まりづらくなっているようです。
以上からイーサリアムの相場はだんだん弱気になっていて、下落トレンドの予兆さえ感じられます。
今後に向けて損切りか、次の上昇トレンドに向けたガチホかを慎重に考えたいところです。
今後のイーサリアムの動向のポイントは?
今後のイーサリアムの動向は、開発陣営による改革と、移動平均線の動きがポイントです。
それぞれの観点から見ていきましょう。
PoWからPoSへの移行に期待
イーサリアムでは、コンセンサスアルゴリズムの転換に向けた動きが進んでいます。
従来のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステークス)への移行です。
この関連で前向きな話題があれば、イーサリアム市場の停滞に終止符を打つでしょう。
コンセンサスアルゴリズムを新しくした通貨は「イーサリアム2.0」です。
これによりトランザクション手数料が安くなったり、イーサリアムをたくさん持っている人がマイニングを成功させやすくなったりすることが期待できます。
この先イーサリアムが一時的に下落トレンドに入ったとしても、2.0の実用化で大きく値が上がるかもしれません。
そのときまでガチホをしていれば、利益を確保できるでしょう。
移動平均線が短期・長期とも下向き傾向
短期的に見ると、イーサリアムの今後には期待しづらいといえます。
GMOコインの日足チャートでは移動平均線が下向き傾向だからです。
5日と25日の移動平均線を設定すると、どちらも下向きです。
短期・長期ともに下落トレンドになることがうかがれます。
イーサリアムのニュースにかかわらず、移動平均線の調子が良くなければ、価格はしばらく冷え込み続けそうです。
無駄な損失を避けるために、損切りすべきかを慎重に考えましょう。
まとめ
今週のイーサリアムはレンジ相場でしたが、だんだん弱気になっている印象でした。
先週と比べて価格が伸びているときの勢いが弱いからです。
これは下落トレンドに転換する可能性もあります。
移動平均線を見ても短期的には大きな値上がりは期待できないでしょう。
しかし長期的に見るとイーサリアム2.0実用化による逆転も考えられます。
損切りかガチホか、投資家は慎重に考えるのが賢明でしょう。