イーサリアムでPoS(プルーフ・オブ・ステークス)移行が注目を受けていますが、そのタイミングは2022年後半になりそうです。
アップグレードを担うTim Beiko氏のTwitterからわかりました。
当初は4月から6月に始まるのではないかとされていましたが、数カ月の延期になるようです。
それでもPoS移行が近いことで、注目する方もいるでしょう。
今のうちにイーサリアムが生まれ変わるメリットを覚えておきたいところです。
PoS移行に向けたイーサリアムの開発状況を紹介します。
移行のメリットとともにごらんください。
要点
Tim Beiko氏のPoS移行をめぐる見解
イーサリアムの大型アップグレードを手がけるTim Beiko氏が、Twitterで見解を明かしました。
訳:6月ではないが、数ヶ月後にはなると思う。まだ正確な日付はわからないが、イーサリアムのPoWが最終段階なのは確かだ。
当初は6月までにPoS移行アップグレード「The Merge」が行われるとされました。
しかし数カ月の延期になったようです。
一方でBeiko氏によると、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWである時期は、そこまで残されていないようです。
これはPoSへの移行が時間の問題だと語っているのでしょう。
今回のBeiko氏のツイートは、全世界のイーサリアムユーザーから注目を集めそうです。
PoS移行の見通しについて、以下の口コミが寄せられています。
2022年4月15日現在のイーサリアムの開発状況
イーサリアムでは現在、アップグレードの「The Merge」が進行中です。
今週にはメインネットで「Shadow Fork」というストレステストがありました。
これもPoS移行に向けて、システムの健全性を確かめる作業です。
日本時間15日23時からは、イーサリアムのコア開発者が集まり、会議を進めます。
Shadow Forkだけでなく、新しいテストネット「Kiln」や次期アップグレードの「Shanghai」も議題に上がるようです。
今回の会議で、PoS移行の方向性が定まるのでしょうか。
イーサリアムのアップグレードは、計画の修正があったようですが、全体的には順調のようです。
PoWからPoS移行のメリットは?
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、現在PoW(プルーフ・オブ・ワークス)ですが、PoS移行により以下のメリットを望めます。
・一般ユーザーでもマイニングへ前向きになれる
エネルギーの節約は仮想通貨業界でも課題です。
PoWでは取引承認プロセスを早く済ませるため、特殊な機械を使うことがあります。
しかしこの電力消費量が大きすぎて、環境に悪いという指摘が見られました。
PoSでは一定量のイーサリアムを預け、ネットワークセキュリティに貢献すれば報酬をもらえます。
PoWでは取引承認の成立で報酬をもらえるしくみでした。
しかし特殊な機械がいらないぶん、PoSの方が取り組みやすいと思う方もいるでしょう。
以上からPoS移行は、仮想通貨とそのユーザー両方にとって得とされます。
以上により一般ユーザーも、マイニングへ前向きになれるでしょう。
PoWでの報酬獲得のポイントだった特殊な機械がいらないからです。
設備環境によるアドバンテージがなくなるぶん、誰もが報酬獲得へのモチベーションを上げられます。
イーサリアムの移行先であるPoSでは、一定量の仮想通貨を預けるだけで報酬のチャンスを得られるしくみです。
仮想通貨を一定期間預けることをステーキングと呼びます。
ステーキング中のネットワークへの貢献で報酬をもらえるため、特殊な機械はいりません。
このようにPoSの方が、シンプルなやり方で報酬を稼げるでしょう。
まとめ
イーサリアムで開発を手がけるメンバーが、PoS移行の時期について見解を示しました。
2022年後半が有力とされていますが、実際はどの時期になるかはわかりません。
しかし開発当事者が見通しを語ったことで、期待感を覚えるユーザーもいるでしょう。
現時点でイーサリアムのアップグレードは段々と進んでいます。
これからもスケジュールの修正があるかもしれませんが、今後の朗報を待ちましょう。