Coinpostによると、イーサリアムが15日に最新テストネットで大型アップグレードを実行したことがわかりました。
同日に最新テストネットである「Kiln」を起動させ、アップグレード「The Merge」をしています。
イーサリアムは現在、コンセンサスアルゴリズムの移行計画を進めている最中です。
The Mergeによって、それが一歩前に進みました。
イーサリアムのアップグレードについて、詳細を述べます。
要点
The Mergeとは何か?
The Mergeとはイーサリアムで進められている最新アップグレードの名称です。
こちらの目的は、コンセンサスアルゴリズムの変更になります。
The Mergeはまだテスト段階であるため、プロジェクト全体の完了にはまだ時間がかかります。
しかしアップグレードの成功による、イーサリアムの利便性アップに期待です。
The Mergeについて、以下の口コミが寄せられました。
今回ローンチされたKilnとは何か?
The Mergeを受けたのは、新たにローンチされたテストネット「Kiln」です。
Kilnは「Kintsugi」と呼ばれるテストネットの次期バージョンになります。
時系列でいうと、2021年12月にKintsugiがThe Mergeのテストネットとして活動を始めました。
そのあとで2022年3月15日に、Kilnが次のテストネットとして生まれ、The Mergeを受けた形です。
Coinpostの報道では、KilnがThe Mergeを受ける最後のテストネットとして予定されています。
Kilnのプロジェクトが一段落すれば、イーサリアムのアップデートがまた大きく近づきそうです。
メインネットではいつThe Mergeをするのか?
イーサリアムのメインネットでのThe Mergeは、まだわかっていません。
Kilnにおけるブロック生成上の問題がわかっていることもあり、メインネットへの着手にはまだ時間がかかりそうです。
イーサリアムではKilnでの問題がクリアになったあとで、既存テストネットでのThe Mergeを進める予定になっています。
ここでの既存テストネットは、GoerliやRopstenなどです。
対象ネットですべてアップグレードがクリアされ次第、メインネットにおけるThe Mergeの計画が明らかになるでしょう。
イーサリアムはThe Merge完了後どうなる?
The Merge完了後のイーサリアムでは、もうPoWというコンセンサスアルゴリズムは使われません。
PoSがアルゴリズムとして採用されるからです。
イーサリアムの公式サイトによると、The Mergeによって「より持続可能で環境に優しいEthereum時代の幕開け」が起きるそうです。
ただしThe Merge完了後のイーサリアムについて、注意点もあります。
たとえばステーキングしたぶんを引き出すなどのいくつかの機能は、アップデート完了から少し時間を置くことが必要です。
イーサリアムはThe Mergeが終わってすぐに「クリーンアップ」というアップグレードをします。
思いどおりに使えるときは、The Mergeが終わってすぐとはいかないようです。
まとめ
イーサリアムのアップグレード計画がまた一歩前進しました。
The Mergeがテストネットで実行されたからです。
これまでイーサリアムは数々のアップグレードをこなしているため、今回のThe Mergeの進展にも期待がかかります。
仮想通貨として以前より便利になるときが近づいている状況です。
今後イーサリアムが、アップグレードでどのような展開を見せるかに期待しましょう。