先週のイーサリアムとリップルは、ともに週前半で価格水準を落としました。
以後は2銘柄ともレンジ相場の様相です。
主にビットコインETFからの資金流出が、アルトコイン市場の売り圧力を強めています。
イーサリアムとリップルの先週の値動きを見ていきましょう。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、週前半に大きく価格を落としました。
22日の始値は35万6487円でしたが、24日まで下落が続いた結果、同日の終値は31万7346円まで下がりました。
3日間の下落率は約11%と、暴落の様相でした。
以上からイーサリアム市場は、冷え込んだムードが漂っています。
25日から27日にかけて、3日連続で陽線が並びました。
しかし27日の終値は32万8560円で、24日の終値から約3.5%しか回復していません。
翌日以降は、再び陰線が並ぶ見通しです。
以上からイーサリアムは週前半のダメージが響いています。
25日以降はレンジ相場になっていますが、今後も集中的な下落に注意しなければなりません。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルも先週の前半は、価格の落ち込みが目立ちました。
22日の始値は79.250円でしたが、23日の終値は73.660円まで下がっています。
2日間の下落率は約7.1%でした。
同時期のイーサリアムほどではありませんが、リップルも大きな下落率です。
26日には始値が73.936円でしたが、終値が76.633円まで伸びており、約3.7%の上昇率でした。
しかし28日以降は陰線が並ぶ見通しで、24日以降から見ると全体的にレンジ相場です。
リップルは26日にある程度の回復を示しましたが、以後の決め手が見られません。
このまま下落トレンドの継続の可能性があります。
ビットコインETFからの資金流出がアルトコイン市場に影響か
先週前半にイーサリアムとリップルが大幅な下落を迎えました。
この背景として、ビットコインETFからの資金流出が考えられます。
1月10日に複数のビットコインETFが米国で承認を受け、爆発的な需要が起きました。
承認を受けた企業にはブラックロックやグレースケール・インベストメンツなど、米金融界で有名なところも見られます。
しかし最近はビットコインETFの高騰を受け、利益確定売りが目立ちました。
このような背景から、同分野における外部への資金流出が目立ちます。
この影響でイーサリアムやリップルでも、時折売り圧力が強まる状況です。
ビットコインETFの勢いが鈍ったため、本来の仮想通貨市場の投資家もリスクオフ姿勢に傾いたのでしょう。
今後もイーサリアムとリップルは、仮想通貨ETF市場の影響を受ける可能性があります。
仮想通貨ETF市場の売り圧力が弱まらない限り、アルトコイン市場の巻き返しは厳しそうです。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルは、週前半の落ち込みが目立ちました。
とくにイーサリアムの下落が大きく、市場の冷え込みがうかがえます。
今後もアルトコイン市場で、集中的な下落が起きるかもしれません。
市場が冷え込む背景は、ビットコインETF市場の売り圧力です。
同市場で利益確定売りが相次ぎ、アルトコイン市場もこれに釣られてリスクオフ姿勢が強まっています。
ビットコインETF市場が好転しない限り、アルトコイン市場も厳しい情勢が続くでしょう。